2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

□月 ●日  No1138 予報システム強化

河童の発明と言ったら、やはり天気予報装置だと思う。 うちの会社で打ち上げた衛星とリンクしつつ、河童達の湿度を感知できる能力と勘を駆使し かなり正確に予報できると評判である。 この時期になると台風レーダーとしても便利な予報装置であるが、最近あら…

□月 ●日  No1137 取り越し苦労

現在住所不定無職の聖大師様。とりあえず彼女の戸籍を復活させるべく動き出すことになった。 年齢を幾つということにするかで色々揉める。 幻想郷で戸籍と言われると違和感を感じるかも知れない。 そもそも戸籍制度は税金を 正しく徴収するための制度だから…

□月 ●日  No1136 中秋の名月と里芋

中秋の名月終わり。大過なく終わってとりあえずなによりである。 魂魄がここ数年で白玉楼にコストが掛かりすぎているというので 一緒に調べてみたら、確かに食費が大きく上がっていることに気づく。 魂魄は中秋の名月に餅を供えているのがおかしいというのだ…

□月 ●日  No1135 いろいろギリギリライン

発掘船の船長といえば、昔は結構あちこちで暴れ回っていた危険極まりない妖怪の一人である。 過去形なのは聖大師様にすっかり帰依してしまっておりその教えを長い間守っていたからである。 まず恐ろしく礼儀正しい。性格は穏やかで、きつさを感じさせない。 …

□月 ●日  No1134 相談するべき人は選ぶべきだ

薬屋から困った話を聞かされる。 うちの会社の健康診断で糖が出たとか言う人に糖尿病の薬を提供するかどうか という内容である。 言いたいことは分かるが顕界に糖尿病の特効薬が無い事を知っているので 確認のために私に尋ねたらしい。 結論から言えば個別の…

□月 ●日  No1133 コロンボと呼ばれた八雲商事社員の手記3

娘のこともあってか幻想郷の教育ってのに興味を抱いて色々調べているのですけどね。 幻想郷の寺子屋ってどこもバラバラで、教科書もほとんど統一されていないんですよ。 だけど幻想郷の歴史を紐解きますとね、一度は教育制度が国主導で始まっているんですよ…

□月 ●日  No1132 文化的ギャップ

朝倉が地底ババアと主張している 聖大師様 現在、長い間封じられていたせいで発生している文化ギャップと格闘中。 1000年近く封じられていた時は残酷なもので色々な文化的行為に対して 発想が違いすぎるのである。 聖大師様に品物を届けようとしたらいき…

□月 ●日  No1131 OOPARTS

「おい、星どうなっているんだ。」 幻想郷地下奥深くに埋まって言う船を発掘すべく毘沙門天の弟子を名乗る高位妖怪に 道案内を依頼していた八雲商事発掘部隊と魂魄 北白河の一行はすでに制圧されていた付近を 見て毒づいた。 しかも何故か外の世界の武装をし…

□月 ●日  No1130 食料に関するあれこれ

香霖堂で色々噂話に興じる。 今年の幻想郷は天候不順も重なって作物の収穫量が少なめらしい。 秋姉妹仕事しろと言いたいところだが、天候不順の状況で無理に実りを増やすと 今度は土地が痩せてしまうのでバランスどりが難しくなりそうである。 里香女史はこ…

□月 ●日  No1129 貸した金返せよ

何処の世も変わらないのは金貸しと借金苦にあえぐ人らしい。 配達活動をしていたら借金の取り立てをする虫妖怪に出くわした。 彼女も大変だ。金は返さない前提の輩ばかりでスペルカード戦闘で有耶無耶にしようとする者ばかり。 もちろん虫妖怪もお金を普段か…

□月 ●日  No1128 救出ミッション

分かっていたはいたが、碌でもない日 まあ、緊急事態と言うことで結局博麗の巫女が捕らえられているという地底に行くことになった。 前線送りじゃないというのは どうやらいの一番に応対するのではないと言うだけだったらしい。 早々朝倉が、応対した人にい…

□月 ●日  No1127 緊急事態

緊急事態発生 二度目の空中給油の時に妙な話を聞いてしまった。 何でも、この度復活したという上人のところに押し入った賊が捕らえられたとのこと。 アホな奴もいるものだと思い何処のどいつだと船長に尋ねたら、 どう見ても異変解決に赴いたあの連中としか…

□月 ●日  No1126 新たなる関係

ボスは接待のために出張。朝倉が若干不機嫌になりながら執務。 うちの会社ではしばしば接待のために人が出入りすることがある。 ボス曰く可能な限り交友関係は広くという。 朝倉、魂魄、ボス、冴月みなそれぞれに強力なコネを持っている。 彼女たちの実力が…

□月 ●日  No1125 空中給油

発掘船が空を飛び出したのはいいのだが,いろいろと問題が噴出している。 今日のミッションは空中補給である。 雲山先生の手引きで列車を発掘船の横につけて 食べ物や、飲み物などを補給する。 実は、録に食料を積まないまま飛びだってしまったため、数日で乗…

□月 ●日  No1124 新蕎麦なう

そろそろ新蕎麦の季節。 稲刈りが終わり、一段落すると今度は蕎麦の収穫となる。 多少痩せた土地でも収穫できる蕎麦は幻想郷と相性が良い作物の一つである。 また栄養価も高く、幻想郷で不足しがちなミネラル分を補充できる点も重要なポイントであろう。 と…

□月 ●日  No1123 空回り救出活動

我々は幻想郷を利用した商売をしているが、他の会社が手をこまねいているなんてことは ないわけで、他の会社が幻想郷に侵入して商売の糸口を探すなんてことが最近増えているように思う。 会社を辞めた人を雇ってノウハウを吸収しようとしているようだが、そ…

□月 ●日  No1122 たのしい地底ライフ

メリーとレンコを魔界に連れて行く。 仕事というより殆ど観光である。 地上は天気も安定しないしちょっとした遊びに行く気分である。 若い女の子と一緒というのはなかなか心躍る物がある。 魔界へのルートはやっぱり列車を使用する。 魔界と幻想郷の間には瘴…

□月 ●日  No1121 親切な妖怪さん

寅さんのお願いで地霊殿へ宝物探し。 忙しすぎるので地霊殿まで探索の手が回っていないという。 絶対朝倉の差し金と思う。 何故か私はあそこが平気だと思われているようだ。 個人的には心を読まれるのはあまりいい気がしないのだが。 地霊殿の主人に会ったら…

□月 ●日  No1120 張り子の寅さん

地下世界の宝物管理人 寅さんといえば、毘沙門天様の弟子のこと。 商売繁盛で御利益があると言うことで、うちの会社でも結構お世話になっているのだが 直接会うのは初めて。 毘沙門天は、国家レベルで縁がある存在と言われており扱いもまるで違う存在だ。 な…

登場人物を更新 そろそろ容量は大丈夫なのだろうか

□月 ●日  No1119 すばらしいおっさんキラー

雲居一輪といえば、発掘船の警備傍ら霊能局の仕事も副業でやっているお姉さんである。 一説では発掘船に近づくため霊能局にいるのではという話もあるが正確なところはわからない。 彼女の評判は色々聞くが、概ねこういう評価となる。 「不倫したい女 No1」と…

□月 ●日  No1118 小兎姫の手記 

朝、目覚まし時計ではなく携帯電話の着信音で目が覚めた。 今日は遅番だったから理香子と深夜まで呑んでいたのが祟った。 とても頭が痛い。 トーストと鎮痛剤をセットで喉に通す。 欠伸が止まらないまま出勤。 出勤すると、例の発掘船が空を舞った件で対策チ…

□月 ●日  No1117 地下はよいとこ一度はおいで

地下世界に建築資材を搬送する。 地下世界の建造物は驚くほど地上の世界と酷似している。 本来地下世界なら無理に地上の建造物に似せる必要はないのだが 基本的な機構は殆ど同じと言って良い。 雨が降る心配はしなくても良いので屋根は要らないと思いきや、 …

□月 ●日  No1116 あそびじゃないの

幻想郷の秋。 秋姉妹が元気になる季節。 この時期になると保存食を作るための採集活動が盛んになる。 冬になると食べ物が殆ど手に入れられなくなるので、この時期にきちんと保存食を確保しないと 途端に飢えてしまうのである。 そこで、幻想郷では食糧確保の…

□月 ●日  No1115 巫女故に

久々に閻魔様の顔をみた。 普段と違って、憔悴しきった顔をしている。 ボスがたまたま出かけているそうなので、愚痴聞きをする羽目になった。 朝倉が速攻隠れたのには参った。 なんでも、博麗神社で葬式をきちんとやっていないことが判明したらしい。 死神小…

□月 ●日  No1114 紅魔館と素敵香水

秋の長雨が鬱陶しい季節である。 今日、大量の香水の類を紅魔館に納品した。 ヴァンパイアの主人の衣服に掛けるためである。 北白河と一緒にたまたま紅魔館を訪れたら、北白河が香水は偽物ではと言い出して 一気に背筋に悪寒が走った。 北白河の指摘通り調べ…

□月 ●日  No1113 リサイクル社会と巫女の腋

博麗神社の博麗霊夢 守矢神社の東風谷早苗 外の世界の博麗神社の櫻崎比良乃 三人に共通しているもの。 それは腋が露出していることである。 櫻崎は、正装では露出していないが、戦闘スタイルでは露出している点注意されたい。 うちの同僚から何故三人が同じ…

□月 ●日  No1112 心当たり多すぎ

まあまあ平和な幻想郷。あちこちで小競り合いは起こっているが許容範囲内。 ふわふわ漂う氷妖精に話しかけられ、なにを言い出すと思ったら、巨大妖怪だいだらぼっちを 見たかと言われた。 だいだらぼっちと言われるとケロちゃん帽のカミ様が従えている魑魅魍…

□月 ●日  No1111 東の国の眠れない夜 後編

夜の守矢神社。 風祝の防衛戦は未だ続いていた。 自衛隊出身の軍隊の特性として、カバーポジションの巧さがある。 専守防衛を旨とする軍隊では有効だが戦況が硬直しやすくなる。 術式が終わるまでは約30分ほど、相手は恐らく守矢神社の目的を知らない筈だ…

□月 ●日  No1110  東の国の眠れない夜 前編

外の世界は不便な物が一杯だと魂魄妖忌は思う。 特にこの「ヘリコプター」という乗り物はいただけない。 音は五月蠅いし、速度も自分で飛ぶのとどっこいどっこいである。 しかし外の世界にいる以上は現地のルールに従わないとならぬ。 妖忌はいつになく焦っ…