2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

□月 ●日  No1199 電飾城砦

幻想郷だというのに、LED電飾照明を大量搬入。 どこに運び込むかと思ったら、そこは地下奥深く、魔界の移動要塞パンデモニウムだった。 なんでもパンデモニウム恒例電飾要塞という企画らしい。 本来なら電球タイプの電飾のほうが幻想入りを果たしている点、…

□月 ●日  No1198 お肉を守れ

幻想郷に肉を運び込む。豚や牛肉など割と一般的な肉がほとんどである。 こうした肉類は冷凍または冷蔵車両で丁寧に運ばれるルールとなっている。 しかし私は緊張感に包まれていた。 最近、肉類を運ぶ列車が何者かに襲撃されているらしいのである。 幻想郷が…

□月 ●日  No1197 冴月麟

八雲商事の夜。 大半の社員が帰宅し、経費節減のため電気も消され静けさに包まれた社内で ボスこと魅魔と呼ばれた女性は執務を続けていた。 周囲が真っ暗な環境は彼女にとって慣れたものであるが、 まるで洞窟のような雰囲気は一種不気味さすら感じさせるも…

□月 ●日  No1196 運送事故

あってはいけないことではあるが顕界で商品を運ぶトラックが追突事故を起こした。 背面を少し小突いただけだそうだが、中に乗っているものにとっては かなりのダメージとなる。 我が社の場合、商品の注文を受けた後問屋に商品を手配する。 当然ながら問屋か…

□月 ●日  No1195 縁日

命蓮寺で縁日。夜店ができ一般市民の憩いの場と言いたいところだが、 実態は色々黒い。 急場を凌ぐために為に建てられた掘っ立て小屋から 男女のにおいが漂ってくるからだ。 すでに何度かと取り上げられているが幻想郷の一般生活では恋愛の自由はかなり 制限…

□月 ●日  No1194 幻想発電装置

幻想郷に特化した新型の発電装置の実験。 すでに自称現人神のいる例の神社が核融合炉による発電装置を計画しているが 炉が簡単に融解するため、エネルギーフィールドに炉を包まないといけないらしく 思いの外コストが削減できていないらしい。 発電ソースは…

□月 ●日  No1193 神有月の憂鬱 浅間さんのコメント

お酒が飲めるというので出雲のサミットに出席。 うちの会社ってこういうイベントをやっていたって初めて知った。 こういうお酒が飲めるイベントは大歓迎。 実家が巫女業やってるけど、初めて実家の仕事の意味を見た気になったね。 久しぶりに巫女服を着たけ…

□月 ●日  No1192 風邪大流行

会社で風邪が流行っている。 子持ちのコロンボと呼ばれている同僚が、子供がインフルエンザにかかったので 病院に連れて行きたいと言って午前中休みを取っていた。 当然彼も二次感染している可能性が高いため、幻想郷に入ることができない状態になっている。…

□月 ●日  No1191 お菓子をプロデュース

夢幻館のエリー嬢に命蓮寺で売っているお菓子のプロデュースを頼みたいという 鵺からの伝言を貰う。 ところが最近の大師様の動きに対して 風見女史が判断を決めかねているらしい。 北白河がエリー嬢にプロデュースがてら様子を見て貰うことで最終調整すると…

□月 ●日  No1190 チーフの休日

顕界で休日。幻想郷生活に慣れすぎているため朝が早い。 5時くらいに起きてしまい、目がさえる。 二度寝しようと思ったが、勿体なく感じてきたので部屋の掃除と朝食の準備をする。 竈でご飯を炊く癖がついたせいか、ジャーの電源を入れてないことに気づく。…

□月 ●日  No1189 改装工事

発掘船こと聖輦船の改造工事の話が持ち上がる。 なんでもこの船を遊覧船にしたいのだそうだ。 あまりにも大胆すぎる発想に唖然とする。 もちろん無理に改造しなくても外観を変えることは無理ではないのだが その都度船長か大師様の理力を消耗するとあってい…

□月 ●日  No1188 出稼ぎと人口調節弁

幻想郷も冬体制に移行する。食糧供給なども気をつけないと色々危ない時期。 秋の収穫時期が終わると幻想郷では人間の大移動が始まる。 食糧事情が厳しい家では第二子をより人口の大きい都市部へ行かせる所謂出稼ぎが起こる。 ここで幻想郷ならではのルールが…

□月 ●日  No1187 意外なアルバイター

幻想郷現地法人 いつものように商品を検疫に通したら里香女史の傍らにメディスンの姿を見つけ唖然とする。 里香女史に理由を尋ねたところ。結構名前からメディスンがアルバイトをしていることがわかった。 薬屋でバイトをしているはずの妖怪を働かせるのは色…

□月 ●日  No1186 メトセラ娘の薬

上白沢の塾でメトセラ娘が何かを飲んでいる。 一体何を飲んでると訪ねたら「水銀」と答えられて全力で止めに入る。 冷静に考えれば水銀を飲んでもメトセラ娘がなにか起こるわけがないだろうが 酷い食あたりで大変な目に遭うに違いないだろう。 メトセラ娘に…

□月 ●日  No1185 ゲイツ記

今から約半世紀前のことだ。 人類は地球外生命体がいるかもしれないという事実に 気づき始めた。 それは人類にとって大いなる一歩である。 地球外の生命体を認識できること。 これができるようになって我々は外宇宙の知識に 触れるための第一段階をクリアー…

□月 ●日  No1184 孤独のグルメ

幻想郷内定食屋で比那名居の娘を発見する。 小遣いを貰っては幻想郷で飯を食う姿を度々目撃している。天界で何か食べれば良いのではないかと尋ねると、天界の食生活は酷く偏っており 酷い有様なのだという。逆になぜ我々が入り込まないのかとさえ言われた。 …

□月 ●日  No1183 最強伝説チーフ

気のせいだと思いたいが、最近妖怪達の私を見る目が変わっているような気がする。 個人的にはフレンドリーぶりを売りに活動していたのだが、やりにくくて仕方ない。 これまでも妖怪達は私に対してどこか余所余所しい印象はあった。 だが今は違う、妖怪達の表…

□月 ●日  No1182 要注意人物の監視

命蓮寺に大量の監視装置据え付け。 わからないように何回かに分けて取り付け 通信テストを始める。 これにより24時間監視状態を保つこととなる。 一つ言えることは大師様はあくまで危険人物だということである。 少なくてもボスや顕界にいる妖怪達はそう考…

おしらせ

コメント欄を試験的に復活させてみました

□月 ●日  No1181 紅魔館毒物混入事件

メリーが血相を変えて私に尋ねてきた。 なんでもメイド長がヴァンパイアの主人の食べ物に毒を混ぜているらしい。 実はノーレッジ女史の食べ物にも混ぜているのだが、本人こそ冗談でやっていると言うものの 本当はきちんとした理由がある。 そもそも毒と言っ…

□月 ●日  No1180 もう年末か

忘年会の会場選定。 気が早いかもしれないが忘年会の会場選びが始まっている。 予約を早めに取らないと好きなところが選べないというのがその理由。 もう年末のことを心配しないといけないのかと思うと月日のたつ早さを 感じる次第。 うちの部署は呑兵衛の割…

□月 ●日  No1179 カミ様輸送

神無月ということで、毎度おなじみカミ様同士のサミットが開かれる。 流石になれてきたのである程度起こることも想定できるといったところなのだが 酔っぱらいを乗せた列車がまともな展開になるわけがなく、今回も一両半壊してしまった。 カミ様と言っても出…

□月 ●日  No1178 朝倉理香子の愚痴

聞いてよ小兎姫。 チーフの馬鹿がいつの間にかぬえちゃんと接触していたので事後処理に追われているのだけど まさか新築した命蓮寺に住んでいるなんて想定外だったわ。 それよりも思ったより丸くなっていたのでかなり驚いた。 昔は荒神級の暴れん坊だったの…

□月 ●日  No1177 小兎姫の手記

朝、けたたましくなる電話の音で目が覚める。 特別な問題の場合、専用の着信音が鳴るのだが今日がそれだった。 外を見たら同僚が迎えに来ていた。 まだ外は暗いまま。 薄く化粧をして大急ぎで着替え、朝食は迎えの車の中で食べる。 レンジでチンした、冷凍レ…

□月 ●日  No1176 幻想郷的祝いの席

幻想郷でちょっとお目出度いことがあったので便乗する。 結婚式などハレの日と呼ばれるときに出されるのが赤飯である。 さて、この赤飯。幻想郷と顕界では作り方がまるで違う。 顕界の赤飯というのは餅米に小豆で色をつけたものであるのに対して 幻想郷には…

お知らせ

幻想郷ではたらくひとたち 世界の歴史 http://d.hatena.ne.jp/InuInu_for_SS/20070515

□月 ●日  No1175 正体不明の女の子

仮設の命蓮寺に通う女の子を発見。 関係者でもないのに境内の掃除を率先してこなしており感心する。 なんとなく情が移ったので、数度目の訪問の時、妖精にあげるはずのお菓子をあげた。 話を聞けば一応彼女は妖怪だという。 私の表情が全く変わらないのを見…

□月 ●日  No1174 命蓮寺仮オープン

大師様の住処 命蓮寺が仮オープン。 資金力にあかせた超突貫工事でほぼ完成にこぎ着けた。 仮オープンだけに中の構造物は単純に作られているが。建具類なども続々入っており大工衆たちにちょっとした 特需景気を生んでいる。 うちの会社も影響力保持のため多…

□月 ●日  No1173 幻想郷の住人と衣服

幻想郷の妖怪のみならず人間型妖怪は基本的に服を着る。 服を着なければ猥褻物陳列罪とかで捕まりかねない。妖怪として人を驚かす前に変質者呼ばわりされてしまう。 大師様の話では昔はもっとフリーダムだったという。 もちろん己の力を誇示するような服を着…

□月 ●日  No1172 ダルマ大師

寒波がやってきたこの日、たまたま幻想郷に滞在していたせいで寒さをもろにかぶる。 病み上がりの身体にはきつい。 建物の中に避難するものの、風を凌ぐのが精一杯。すきま風が酷くてやっぱり寒いのが実情だ。 こういう日地底に配達している奴は勝ち組だと思…