2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

□月 ●日  No693 すとれんじびじたー

四半期締めということで香霖堂へ棚卸しの手伝いへ行く。 万引き常習犯の博麗の巫女、霧雨のご息女、そしてメイド長がいなかったのだ 不明在庫も余りないに違いない。 実はこのところ月情勢の緊迫化から博麗神社の工事とあって香霖堂がノーマークだった。 調…

□月 ●日  No692 メイド長が帰ってきた

恐怖の紅魔館。 分かってはいたのだがヒステリックなメイド長の怒号と 文字通りの阿鼻叫喚のるつぼが紅魔館を見舞う。 こうなることは予想していた。 見えるところこそ綺麗になっていたとはいえ、ちょっと細かいところに目を配ると 庭は雑草が生い茂り、床や…

□月 ●日  No691 goodbye safe house

結局私のセーフハウスは小兎姫に占拠されてしまった。 世話と称して明羅女史や里香女史まで入って来て酷い有様だ。 武器は物色されるわ、部屋の内装を勝手に変えるわ、香霖堂で買ってきたありんげ本を 発掘されるわ散々だった。 元から女を入れる為に作って…

□月 ●日  No690 偽装網に抱かれて

いつものように、中有の道で配達作業をしていたら目の前に小兎姫が出現した。 今度は死んでないことをアピールした苦笑していた。 だがここからが違った。 いきなり面と向かって自分を匿えと言われた。朝倉にすでに話を通しているというので 断る理由はない…

□月 ●日  No689 顕界の風呂 幻想郷の風呂

北白河が風呂のカタログを片手に色々思案している。 足を伸ばせる風呂を買おうと考えているようだ。すでに見積もりもとっていて 商品を何にするかで岡崎と揉めているらしい。 女子社員が幻想郷から戻ってくると真っ先に風呂に入るらしい。 幻想郷の浴室は概…

□月 ●日  No689 狩られるこっくりさん

出社したらいきなり机の上にろうそくと紙、そして5円玉が置かれていた。 紙には鳥居と50音の文字と数字が書かれていた。 いわゆる「こっくりさん」である。 こっくりさんとは、所謂巫女がやっている降神の術の真似事である。 それゆえ事故も多く、多くの…

□月 ●日  No688 そして うさぎさんズ

うちの会社に列車に乗って沢山の兎軍団がやってきた。 なんでも月の兵隊兎だということだが、傍から見たら学生軍団の見学隊みたいな様相である。 ボスが呻くように、月との友好関係構築のためだから我慢してくれと言っていた。 外見的にはブレザー兎とあまり…

□月 ●日  No687 ザ 門番ズ

紅魔館の入り口に食べ物を届けに行ったら見慣れないデーモン族と思われる娘が美鈴女史と談笑していた。 メイド長に見つかったらナイフを喰らうことになると忠告したら、なんでも湖を守る門番同士で 情報交換しているらしい。 興味が湧いたので深く突っ込みを…

□月 ★日  No686 場違いな存在

さりげなく寄った神社の屋根に髭面のおっさんが鎮座していた。 「ああ、またカミ様が屋根でくつろいでいるな」ととりあえず挨拶を済ませて神社の境内へ 会社からかかってきた電話でふと我に帰る。 ここって結界の外の世界では。 会社からの問い合わせを済ま…

□月 ★日  No685  天の恵み

長雨が止んでお日様が顔を覗かせるころ。 幻想郷の民家のあちらこちらで悲鳴を聞くことができる。 たくさんの虫がいきなり家の中に出現してわっと飛び去るのである。 幻想郷の住民はこれこそ虫妖怪の仕業と考えているようだが実際は違う。 実はこれシロアリ…

□月 ●日  No684 後が面倒なんだ 後が

博麗の巫女が幻想郷に帰ってきても特に変わったことはなし。 ただ、霊能局、小兎姫は色々と処理に追われていることを知った。 いわゆる事後処理という奴だ。 こうしたものは実際に戦闘するよりも遙かに 面倒である。 黄昏酒場でうちの会社OB、甘粕に会う。…

□月 ●日  No683 雑記と会社の福利厚生

最近体の調子がいい。 特に体を鍛えているわけではないのだが やっぱり幻想郷にいると、澄んだ空気に包まれて暮らせるのが大きいのかも知れない。 また生活習慣も固定化支えられることも大きいと思う。 うちの同僚が職場結婚をした。とりあえず籍を入れて披…

□月 ●日  No682 幻想郷フードファイト

朝から腹痛と下痢が酷い。 理由ははっきりしている。 先日、幻想郷内で嘉祥(かじょう)なる行事が行われていた。 この行事、厄除けのために16個の餅や菓子を博麗神社に供えてから食べるというものなのだが 博麗の巫女がいつの間にか帰ってきていた。 このま…

□月 ●日  No681 Intermisson 6

皆さんご存じのようにアポロ計画とは、米帝による月面有人飛行を実現するプロジェクトです。 それは単なる冒険のためではなく、東西冷戦における宇宙空間での軍事的覇権を争うという側面が強いプロジェクトでした。 時のケネディ大統領は次のような声明を残…

□月 ●日  No680 喧嘩するほど・・・

うちの部署の雰囲気は基本的になれ合いムードである。 和気藹々とも言えるし緊張感が無いとも言える。 それでも時にはちょっとした衝突も起こる。 と言う話。 朝倉が北白河に講釈をたれている。北白河の目が据わっていて殺気に満ちていた。 朝倉の話はこうだ…

□月 ●日  No679 敵は梅雨 そして水虫

世間じゃ衣替えの季節と言うことで、うちの制服も薄着に移行。 うちの女子社員も薄着移行。 なんとも目のやり場に困る時期がやってきた。 うちの会社でもクールビズに加入したとかで、バッジを付けて半袖ノーネクタイで 過ごせるようになっているのだが、幻…

□月 ●日  No678 博麗神社改築工事 顕界編

顕界における博麗神社耐震工事の工程表が設計事務所から届く。 これをボスや隙間妖怪たちにより吟味されて発注が行われる仕組みだ。 ここ最近、顕界では地震対策基準が厳しくなっている。 博麗神社の改築工事も例外ではなく、新たに国の基準を満たすだけの補…

□月 ●日  No677 幻想郷ではたらくひとたち 正規雇用と非正規雇用

いつものように出社すると朝倉に抗議している男性の姿。 つい最近、準社員として入って来た男性のようだ。 同じ仕事をしているように見えるのに給料の差があるのはどうかという内容のようだ。 このとき朝倉は毎度その人を射検場へ連れて行く。 そこで飛んで…

□月 ●日  No676 ある仕事の風景

最近妖怪からの無茶な注文が増えている気がする。 原因は自称現人神一味。連中に掛かると同等商品で誤魔化すことができず本当に困る。 お陰でやりくりが色々と大変だ。 うちの会社の業務フローを差し支えない程度にちょっと明文化してみる。 うちの会社の場…

□月 ●日  No675 竜宮の使いで健忘症

エレンのマジックショップに納品 最近大口の契約が増えてなによりである。 今日もショタ橙ことソクラテスがお出迎えする。 例の神社のおねえさんから写真撮影するようにと厳命されてきたので とりあえず天狗のコンパクトカメラで撮影。 いつものように商品を…

□月 ●日  No674 お互いの距離

私がここで仕事をする上で特に気をつけていることがある。 それは客との距離を一定に保つことだ。 近づきすぎても遠ざかりすぎてもいけない。 この割り切りがないと思わぬリスクを背負うことになる。 魔界に住む嫉妬妖怪の話によれば、恋愛のいざこざで毎回…

□月 ●日  No673 変化を拒まないこと

列車運行中に大きめの地震が発生したため、列車を止めて点検。 数十分後、黄色いドクター列車が線路の無事を確認して運行が再開された。 霧雨のご息女の家も耐震補強の話がでる。 耐力壁は問題ないが突き上げるような衝撃に対しては弱いと判定された。 建物…

□月 ●日  No672 すべては自己責任?

久々に小兎姫が会社にやってきた。 なんでも車を盗まれたという。 空飛んで帰ればいいだろうと言ったら「ドアホ」と言われた。 よくよく聞くとなんとその車。妖怪が擬態した物だったらしい。 それなら犯人がトイレに行っている間くらいに元に戻って脱出すれ…

□月 ●日  No671 この商魂は見習うべき。 だが

信仰を集めるべく日夜頑張る例の神社。 外の世界の神社だけにお金を集める手段のバリエーションがとても豊富である。 まずはお守り。 ケロちゃん帽のカミ様によって願掛けされた有り難い代物。 と言いたいところだが、実は横になって芋を食べながら願をかけ…

□月 ●日  No670 突っ込み専用スペルカードを勉強してみる

とある目的のため井戸妖怪の愚痴に付き合う。 井戸妖怪と言えば幻想郷のライフラインを支える大切な妖怪であるのだが しばしば事故に巻き込まれた挙げ句みんな彼女のせいになるという何とも不憫な妖怪である。 幻想郷の地下水が安全かと言えば必ずしもそうと…

□月 ●日  No669 狂犬病予防接種

幻想郷にある妖怪の山。ここで懲戒活動をする白狼天狗達。 彼女たちは年に二回ほど職務放棄する。 そう今年もやってきた予防接種の日。 今回は顕界ではなく幻想郷に割り当てとなった。 小兎姫と連絡を取ったら、顕界の方ではつつがなく仕事が終わったとのこ…

□月 ●日  No668 比那名居の娘

会社に出社したらいきなりボスに呼び出される。 そこにはなんと隙間妖怪の姿が。いよいよ異動かはてまた何かとどきどきしていると、 なんと天界に行ってこいとお達しがきた。 天界仕様列車は主に魂魄が乗っているものだが、まず内装も外装も豪華で、真っ白け…

□月 ●日  No667 撒餌はやめて

紅魔館付近の湖でバイオハザードが発生。 巨大な魚が闊歩して生態系破壊の大ピンチ。 自称現人神が異変の原因と思われる薬屋のところへ殴り込みに行ったら 兎一同土下座して謝られて拍子抜け。 どうやらメトセラ娘と釣り勝負をするときに、ちょっとした撒餌…

□月 ●日  No666 場違いな向日葵

仕事から帰って、残務処理をしようと机の上を整理して書類を広げると 横からコーヒーを差し出す女性の手。 北白河も残業しているのかなとその人に視線を動かしたら 赤と白のコントラストが眩しい風見女史だった。 腰が抜けて椅子から転げ落ちて頭を打ち付け…

□月 ●日  No665 女性市民運動と怪力乱心

はっきり言おう。 幻想郷最強の美女集団は間違いなく鬼だ。 鴉天狗なんか目ではない。もちろん高水準の美少女はいるが、鬼達の前ではまだ甘い。 鬼娘達は平均値がやたら高いのだ。 もちろん私の好みという意味であるが。うちの会社にはいったら 一度でいいか…