□月 ●日  No684 後が面倒なんだ 後が


博麗の巫女が幻想郷に帰ってきても特に変わったことはなし。
ただ、霊能局、小兎姫は色々と処理に追われていることを知った。
いわゆる事後処理という奴だ。 こうしたものは実際に戦闘するよりも遙かに
面倒である。


黄昏酒場でうちの会社OB、甘粕に会う。
見せたい物があると言われたためだ。
バーのカウンターで見せられたのは沢山の銃火器だった。
妖怪から身を守るために使用しているとのこと。
この銃が月由来の物らしい。 通常銃火器はしばしば手入れをしないとすぐに使い物にならなくなる。
しかしこの銃は補完して塩漬け状態にしても安定した性能を発揮することができるらしい。


月の民はしばしば地上の人間に武器を提供しては戦争を起こしていたらしい。
地上の民に穢れを押しつけて、自らの穢れを排除するためという。
ここまではありがちな悪党の話なのだが、実態は違うそうで
月人がもたらした武器はカミの武器として信仰を集めるどころか、次から次へと解析されて
さまざまな利権を生むことになったそうだ。
月人にとっては予想外の展開だったのだろう。
軍産共同体にとって月人は新ネタをもたらしてくれる存在になっていたようだ。


もっとも甘粕が私を呼んだのはもっと別の理由のようだ。
月の民が飲みやすい新作カクテルができたので飲んでみる。桃のちょっとさっぱりした風味が印象的だが
あっちの人間にはそれくらいで丁度いいと言うことだった。
甘粕はトラブルを起こしにくい新しいお客として月人市場を開拓したいらしい。
肩を叩かれて頼むぞと言われたがどうなることやら。


会社に帰ったら明羅女史が、ヴァンパイアの主人から手に入れたメイド長の血液を
検疫部に持って行っていた。 少ない重力で骨からカルシウムが溶け出したり、塩分不足に陥っていたりと
散々だったらしい。
しかし博麗の巫女とか霧雨のご息女はピンピンしているらしい。
あいつらに重力なんてどうでもいいことなのかもしれない。


幻想郷でのトラブルは一段落したようだが問題は顕界だろう。
武器提供元が無くなった軍産複合体がどういう風に出るのか
色々と様子を見ないといけないかも知れない。