2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

□月 ●日  No2236 不正

地底に住む地霊たちは幻想郷住民の嫌われ者と言われる。 そんな地底にとある厄介者の屋敷があった。心を読み取る妖怪 さとり と 無意識に入り込む妖怪 こいし である。 交渉は困難を極める。誰もがそう思っていた。年単位での交渉が必要だと思われていた。 …

□月 ●日  No2235 ルーチンワーク

ハロウィンだそうだ。もっとも八雲商事の業務フローでは数あるお盆と全く変わらない。 しいて言うなら憑代となるものが茄子とかの類がカボチャに置き換わるだけであり、 よくよく考えてみると、大体時期的にも似たような感じであり要は負荷分散の意味合いが…

□月 ●日  No2234 かえってきた(主に病院から)男

S:HEY ボブ 久々の登場じゃないか B:そうともさスティーブ 存在が幻想入りしたのかと思ったぜ。 S:実際、デスマーチで幻想郷から出られなかったじゃないか ボブ。 B:流石にスティーブが救急搬送されたときはどうなるかと思ったぜ。 S:幻想郷じゃなかったら死…

□月 ●日  No2233 電気を引くのは大変だ

幻想郷で照明を確保するというのは結構大変である。 一つは電気を直接引くというやり方だ。電気を直接引くのは設備投資のレベルから考えると大ごとだ。 電気は長距離になれば損失するから結局変電所が必要になる。幻想郷の電気を維持するというのは結局顕界…

□月 ●日  No2232 書籍は妖怪の希望なのか?

幻想の世界というのは情報の世界であると誰かが言った。 誰かの伝聞や書籍などによって情報を伝えることで幻想の世界は強化される。 それは科学で解明すれば消え去るのかといえばそうではない。科学で解明すればするほど「わからない」ことが増える。 これが…

□月 ●日  No2231 解読屋 発見さる

顕界から危険な書籍を発掘した場合、顕界の人間では手に余るものを幻想郷に持っていくことがある。 幾つかの厳重なセキュリティで包んだ代物はとある店に運ばれる。解読屋にお願いするためだ。 解読とは我々の言葉であり、実際には別の名前がついている。 一…

□月 ●日  No2230 霊能局のいろは

櫻崎に何故、霊能局に入ったのかって聞いたら表情が曇った件 実は櫻崎は警察とか公安とかが志望で、成績もよかったし運動神経も完璧ということで、某警察キャリア組を多く輩出する 大学を出て、意気揚々と面接をしたら落ちたそうで。 本人は当然納得しないわ…

□月 ●日  No2239 金は天下のまわりものってわけで

幻想郷で厄介なのが物価の問題でありまして、顕界から考えると信じられないようなものが高かったり 安かったりしてとても興味深い事象であります。 幻想郷というのは独自の発展を遂げてきた社会でありまして、当然顕界とはかけ離れた仕様になるのは 仕方のな…

□月 ●日  No2238 あと もやし

冬に備えて食糧貯蔵を始める。幻想郷では冬になると本当に食糧が手に入りにくくなるので この時期に食べ物を確実に保存しないと詰みます。柿は片っ端から干し柿に、イモは片っ端から干芋にしていきます。 魚は可能な限り燻製にします。八雲商事が食糧を運べ…

□月 ●日  No2237 慣れぬ慣れぬは愛が足りぬ

自称現人神の家の風呂が関係者以外立ち入り禁止になっている。窓にも御札を張りとても厳重にガードしているので 何が起こったのだと尋ねると、恐ろしい答えが返ってきた。 はっきり言おう、幻想郷の住民はみんなが思っている程に清潔ではない。 風呂だって数…

□月 ●日  No2236 私からもお願いします

メリーがとても厳しい顔をしていて印象深い。 それもそのはず、魔術の癖を思いっきり矯正させられているのだそうで、今まで書籍を参考にしているとはいえ事実上の 自我流だったのでかなり大変なのだという。 朝倉に言わせれば、トリフネにおける事故などは命…

□月 ●日  No2235 いわく妖怪と戯れてミンチになった

幻想郷の妖怪とか、あの辺のきれいどころの方々がなんで一般の人に襲われないか疑問に思うことはありませんか? 特に幻想郷の人間とかを見てますと人妖たちの美しさって結構際立つわけなのです。線が細い人が多いですから。 基本的に幻想郷の規格に即してい…

□月 ●日  No2234 一抹の寂しさ

幻想郷に謎の構造体が出現するというので様子を見たらジャングルジムだった。 確かに幻想郷住民からすれば謎の構造体である。 この手の遊具の類がちょこちょこ幻想郷にやってくるのだが、遊びに使おうとするとあっという間に壊れるので 大体の場合は河童が解…

□月 ●日  No2233 これは幻想入りしてはいかんだろ

上白沢の学校に行くと色々な部分で違和感を感じることがあるだろう。もしかすると自称現人神のほうが違和感の正体に気付くかもしれない。 とかく、上白沢の学校というのは読み書き以上に一般教養を教える場だと思うことが多々ある。 曰く食べ合わせの話とか…

□月 ●日  No2232 このくらいで驚いちゃいかん

薬屋の家を求めて地上を移動すると結構な頻度で仏様を目にします。 最初はきつい光景だがだんだん慣れてくるようになります。 幸福をもたらすウサギにエンカウントすれば大丈夫といいますが、一般の人はそう簡単に出会えるものではありません。 我々にはGP…

□月 ●日  No2231 ヘタレ

妖怪に魅入られた者は妖怪になるという話をよく聞くが、割とその通りだと思う今日この頃である。 正確には妖怪も人間もそうは変わらないのではないかということだ。 そもそも月面人たちに言わせれば、生きているということ自体が不自然な状態なのだという。 …

□月 ●日  No2230 コネがあるってだけですし

最近三馬鹿どもからの扱いが妙に恭しくなって気持ちが悪い 一番怖いのは普段口が悪いはずの幽霊までもが私に丁寧語を使ってくる。いったい何が起ころうとしているのか 理由はわりと三人組のうちの一人からあっさり聞けた。 月面人の一人を紹介してくれという…

□月 ●日  No2229 ケイ素妖怪 冴月麟

冴月麟 八雲商事に所属している謎の多い妖怪である。 妖怪ではなく神霊の類ではないかという説もある。 彼女の姿は一定ではなく、ある時は壮麗な娘だと思えば、ある時は百貫を超えるような巨体を駆る娘の姿をする時がある。 その実態はパラサイトであり、彼…

□月 ●日  No2228 暦を考える

妖怪たちが妖怪太陰暦を利用するのは結構知られた話だが、そこに休日という概念はろくずっぽない。 そもそも妖怪太陰暦は人間に祭事を行うための暦をコントロールされないためであるという。 暦を決めるというのはとても重要なことであり、妖怪たちも天文学…

□月 ●日  No2227 楽園なんて

顕界にて霊能局の奴らがなんか変なのと交戦しているので君子危うきに近寄らずを守る。 ドンパチやってる櫻崎が空気を読まずに私に挨拶したせいでいきなり巻き込まれることになった。 畜生。 霊能局というのはでかいのも小さいのも含めて顕界に生きている妖怪…

□月 ●日  No2226 こいつらアホだろ

月面人と言えば進化を否定して、自分たちの姿を維持することに血道を開ける連中である。 はっきり言って生命の理もへったくれもない連中だが、奴らには奴らなりの事情があることが 最近になってわかってきた。 長い期間を生きる月面人にとって変なネックがあ…

□月 ●日  No2225 幻想郷の食べ物に手を出そう

三馬鹿たちの生活もだいぶ幻想郷に慣れてきたみたいで色々助かるようになった次第であるが 本人たちに言わせるとバリエーション豊かになった味覚に戸惑うことが多いと聞いてなるほどと思う。 意外と追われるかもしれないが甘味の類などはそもそも砂糖の概念…

□月 ●日  No2224 八雲商事的死生観

八雲商事的治療法 体に欠損が出来るくらいの大事故の場合 素直に殺して中有の道で回収。 って冗談が冗談では聞こえないのが八雲商事でありますが、持病が治るのでマジおススメと経理部の 某人物に言われ、なぜお前の髪形は治らないのかと壮絶な突っ込みを入…

□月 ●日  No2223 秘封倶楽部(30)

注意 この話は少し後の世界です。 幻想の世界。それは世間から隔絶された世界とされる。 と言いたいところだが、実際にはちょっと違う。世間からは隔絶はされているが 結界は想像以上にゆるいのではないかと思う時がある。 確かに妖怪変化の密度は多いかもし…

第八回東方紅楼夢についてのお知らせ

告知ページ http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=30394260サークル「雅趣雅俗」様の告知ページ http://blogs.yahoo.co.jp/onmoraki2000/MYBLOG/yblog.html ショップによるレビューはこちら http://osu.rgr.jp/?cat=1650 第八回東…

□月 ●日  No2222 スペシャル回 幻想世界と私

八雲商事とは幻想の世界が維持できるための物資的、または情報的循環機構を補う仕組みといいます。 幻想郷とは妖怪変化が住んでいる楽園だと誰かが言いました。 しかし、私が見た幻想郷という土地は外の世界とあまり違いがない世界と言えます。 私には疑問だ…

□月 ●日  No2221 食糧難想定

幻想郷というのは殆ど偶然の産物で生まれたと誰かから聞いた覚えがある。 最初は地球が起こした大変動だった。大変動はあちこちに結界を作り、そこで生態系を閉じ込めた。 生物たちはそこで力を蓄えて激突したと言われている。 では大結界は生物たちの激突の…

□月 ●日  No2220 相次ぐ災害

幻想郷と言っても天災から解放されるのは不可能でありまして、膨大なエネルギーの前には 人間の住居やインフラなどは毎度ひとたまりもないわけであります。 幻想郷に住む妖怪たちの中には顕界のほうがマシなのではという意見も散見されますが、 ぶっちゃけリ…

□月 ●日  No2219 変態は妖怪を超える

八雲商事も一応内定式というのをやったらしい。 周辺の会社に倣ってということだが、この会社がまともに倣うところをあまり見たことがないのも 事実だったりする。 そもそも八雲商事に入社するにはある程度のコミュニティ能力とか、ある程度の学力とかが必要…

□月 ●日  No2218 下準備が必要です。

逆境のからの軽やかな逆転というのは見ていて甘美な響きでありますが 実際にこうなってしまうと本当に大変でありまして、大体趨勢が決まりますと妖怪相手では 殆どどうしようもないと言うのが実情であります。 妖怪というのはこちらの精神状態を見極めてエネ…