□月 ●日  No2235 ルーチンワーク


ハロウィンだそうだ。もっとも八雲商事の業務フローでは数あるお盆と全く変わらない。
しいて言うなら憑代となるものが茄子とかの類がカボチャに置き換わるだけであり、
よくよく考えてみると、大体時期的にも似たような感じであり要は負荷分散の意味合いが強いと思われる。


個人的に幻想郷は24時間年中無休ハロウィンなので、広まっても大迷惑以外の何物でもない。
いいところ、なにか食い物くれと回る妖怪どもの巣になるだけだ。
いいか、これは子供たちのためのお祭りだ。いい歳した妖怪どもがやる祭りじゃねえ。
こんなことを言うと、10+○日とか言い出す奴が多いのだが、すでにべき乗になってるじゃねえか。
それが許されるのは朝倉だけである。


それでもノリのいい妖怪たちはハロウィンの装束つけて結構闊歩している。
命蓮寺の連中は静かかと思ったが鵺などノリがいいやつらが新しい正体不明キャラだと言って
カボチャをかぶってぷかぷか浮いている。
これはこれで怖いというよりは可愛いので子供たちには大人気である。


ついでにお菓子を落とせばいいのではと鵺に提案したら、自分の食べる分が減ると
言って断固拒否していた。甘いものに飢えている命蓮寺面子である。
一輪嬢は顕界に行くと糖分補給していることを知っているので個人的には何も言わない。


ちなみにカボチャは概ね本物を使うというより、絵で描いたお面とか張り子を使うことが多い。
食い物としてとっておきたいというのが実際のところだからである。
実に難儀だ。