2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

□月 □日  No608 香霖堂の異変

決算である。 今年はあまり混乱せずに終わってくれた. ルーコトによる人海戦術を駆使した香霖堂攻略と浅間と北白河の事務処理が勝因だ。 便利すぎである。 よくよく書類を見ていると今年は香霖堂の不明在庫数が大幅に減っていることがわかった。 彼も心を入…

□月 □日  No607 浅間様と浅間伊佐美

浅間がこの部署に来て3ヶ月ほどが経過したが、幻想郷の生活にもあっという間に順応し すべてにおいて順風満帆である。 だが朝倉だけは難しい顔をしている。どうも浅間には引き合わせてはいけない人物がいるらしい。 浅間は博麗の巫女や自称現人神と同様に巫…

□月 □日  No606 幻想郷における精神病

例の神社にいつものように物資を届けていたら、自称現人神が見慣れない女の子を介抱していた。 衣服から外の世界の住民であることがわかる。 しばらく様子を見ていたら物陰からおねえさんから手招きされた。 行ってみると、そこには彼女の持ち物らしい薬の類…

□月 □日  No605 春 変質者の季節

春である。こう陽気が良くなってくると必ずといっていいほど出現する奴がいる。 この日メトセラ娘が半泣きになりながら私に助けを求めに来た。 聞けば変質者が現れたそうで自分では対処しきれないのだという。 なぜ私に助けを求めるのかと聞いたら香霖が人を…

□月 □日  No604 かくも偉大は金の力 そしてコネ

ボスが社内通達を見て難しい顔をしている。 見ると交際費切り詰めの通達であった。 会社的には切り詰めるほど業績が悪いわけではない。 最近、政治家との接待などで問題になっているため、交際費切り詰めの名目で規制しようという話なのだろう。 ボスは呆れ…

□月 ★日  No603 段ボール整理なのです

うちの会社の資料室を整理。保存期限が切れた書類とかを分けてシュレッダーにぶち込む作業 単調な作業なのだが段ボール箱を開ける作業はまるで宝箱をあけるかのようでとても楽しい。 たまに凄いものが発掘されるのがとても楽しみである。 楽しみなんだ畜生。…

□月 ○日  No602 消防訓練

現地法人で消防訓練 一応、スプリンクラーが設置されていても、いざとなったときは慌てず騒がず行動するために こうした訓練はきちんとやらないといけない。が、正直かったるい。 数分の遅れとともに消防車が乗り入れてくる。 消防の人はここが幻想郷だと知…

□月 ★日  No601 メンテナンス要員の日記 

この会社にVivit-zeroがやってきて早半年。彼女は順調に成長している。 幻想郷と顕界との環境の相違にも対応して順調な滑り出しをしている。 そもそも彼女は来るべき月との戦争に対応するために開発された。 当初は八雲家が運用していた式を制御して運用する…

□月 ★日  No600 幻想郷における物資自給率と腋のはなし

自称現人神から巫女服が破けたので代わりをくれと言うので、自分で修理しろと答えたら怒り出してしまった。 紅魔館でさえ、あれだけの裕福な暮らしをしていながら衣服は常に補修したり、同じ衣服をいくつも持って 補修しやすくしたりと様々な工夫をしている…

□月 ★日  No599 ダブルミーニングにご用心

幻想郷の世界では謂われが重要な意味を成してくる。 しかるに謂われを柔軟に使える者は、幻想郷において大きな力を得ることができるわけだが そのダブルミーニングを取り違えると大変なことになるようだ。 紅魔館ではロケットの発射が迫っている。ロケットは…

□月 ★日  No598 ジェットヘリに乗ったぞ(違)

紅魔館からなんと神棚の注文があった。 誰が見ても怪しすぎる注文である。いきなり信心深くなったとも考えにくい。 いったい何に使うのかと首をかしげていたら、ボスが一刻も早く届けに行けと言われしぶしぶ 従うことにする。 ここで重要な事実に気づく。幻…

□月 ★日  No597 ちょっとベタな鍋の話

阿礼乙女のところへ品物を配達しようとしたら、妖精捕獲の罠にルーミアがかかっているのを発見する。 網の中でもがきながら、えぐえぐと泣いているので仕方なく救助してやった。 どうも奥の方でおいしそうな臭いが漂っているとのこと。 奥の様子を覗いてみた…

□月 ★日  No596 幻想の世界の丁稚奉公

上白沢が珍しくため息をついている。 塾の生徒が丁稚奉公に出されることになり、 通わせることができなくなったという。 子供たちはこうしてこの塾を卒業する。 卒業式なんてものはやらない。 学問の道を進む者はそのまま学校へと進学し、奉公に出される者は…

□月 ★日  No595 素敵な幻想郷ビジネス

毎年、定期的に桐ダンスとシリカゲルを注文してくる妖怪がいる。 桐タンスは顕界ではもはや邪魔者扱いされており、無償で引き取るととても喜ばれる。 そんな回収した桐タンスを幻想郷に送ると結構な収益になるのだ。 とてもおいしい商売である。 大量の桐た…

□月 ★日  No594 退役列車カムバック

岡崎が難しい顔をして図面を眺めている。 なんでも輸送ペースが早すぎて列車の消耗が激しいらしい。 確かにここ最近幻想郷への物資輸送頻度が激増している。 幻想郷がインフレーションを繰り返した結果、物資輸送が間に合わないらしい。 列車は月仕様への改…

幻想資料集更新 幻想郷ではたらくひとたちで出てくる列車たち ※場所移動しました

□月 ★日  No593 明羅さんファンクラブ

新卒の社員が入ってきて社内が賑やかになってきた。 ちょうど会社に戻ってきた明羅女史が女の子に囲まれながら苦い顔をしている。 目で助けを求めてきたのでフォローに回る。 明羅女史は男より女に人気が高い。 長身ですらりとしたボディラインと中性的な顔…

□月 ★日  No592 新しい人材をスカウトしようか

ボスがそろそろ月からも人材を募集したいと言い出した。 朝倉が飲んでいたお茶を吹き出した。 銃を掃除していた冴月は手を止めた。 私はというと何が言いたいのかわからないできょとんとしていた。 ボスに言わせれば月の人々と商売をするのなら現地の勝手を…

□月 ★日  No591 それぞれのホワイトデー

ホワイトデーである。今日の今日まで完全に忘れていた。 ホワイトデーを気にするという発想すらなかったため大ピンチになった次第。 朝倉に「忘れていると思うけど」と話を振られて本気で焦った。 魂魄によると浅間のビール一ダースとは、ビール箱一ダースと…

□月 ★日  No590 まるきゅう的スペルカード品評会

研究部によるスペルカード品評会。 普段は弾幕を生成するスペルカードだが八雲商事にはスペルカード開発の副産物として 様々なカードが存在する。戦闘用もあれば、かなり頭の悪いものもある。 この日は霊能局や妖怪資本の関係者なども交えた裏見本市の様相を…

□月 ★日  No590 幻想郷の水道用品

河童が故障した洗濯機を修理している。 中を見ると真っ白になったモーターとプロペラが覗いている。 どうやらカルシウム分が付着して故障の原因となっているようだ。 幻想郷では基本的に川の水も飲めるし、井戸水も基本的に安全である。 従って、水を浄化し…

□月 ★日  No589 団体さん進入

中間管理職狐の職務怠慢のためか幻想郷に団体の侵入者がやってきた。 妖怪たちの餌にするには多すぎるし、何より組織的行動をとっている。 数日前から妖怪たちのけが人が多発しており、網をかけて待ち構えていたら引っかかった。 私はもちろん後方支援である…

□月 ★日  No588 コンティニューは予約制

博麗の巫女が月へ行っても別にうちの会社で特別なことはないわけで、いつものように通常業務である。 博麗の巫女がいなくなることで妖怪たちが好き勝手行動するかと思われたが、自称現人神が 治安維持活動をしてくれるらしいので問題はないようだ。 むしろよ…

□月 ★日  No587 妖精テラフォーミング

岡崎が久々に上機嫌で出社している。 列車の改造工事が完了したとかでそのお披露目が行われた。 外見こそ私が普段乗っている列車とあまり変わらないが、なんと月へ直接乗り入れができるらしい。 ボスは商売のためと言っていたが、本音は万が一の保険のためだ…

□月 ★日  No586 フランちゃんの不思議なダンジョン

紅魔館の地下室、デスマシン妹君のいるところ。 そこは大迷宮になっていると詐欺師兎から聞いた。 みんな勘違いをしている。あれは大迷宮なんかじゃない。 魔法で一本道にすることだってできるし、都度レイアウトを変えることだって可能だ。 あそこの本質は…

□月 ★日  No585 パーティ直後の悲劇

パーティの興奮冷めやらぬ幻想郷ではごちそうの食べ過ぎで食あたりが急増中 どうやらパーティの時に食べ物をいくつか持ち帰った妖怪たちがいたらしく 数日たって食べておなかをこわしたらしい。 幻想郷の食べ物に保存剤なんて入っていないから腐敗もはやいの…

□月 ★日  No584 ゆっくりしようぜ

ここ最近なにかと忙しい毎日が続いている。 先日はパーティ絡みで大量の輸送が発生したし、今日は観測装置の新調で大忙しだ。 そんな糞忙しい最中、休日を取っている朝倉から書類を持って帰るのを忘れたから届けてくれと 連絡が来た。 自分で取りに行けと本…

□月 ★日  No583 博麗神社に納品

今日は博麗神社にいろいろなものを持って行く日。 幸い巫女様は修行中らしく留守である。 面と向かうとろくなことがないのでとても助かる。 彼女と接するのはどうしても苦手だ。 つかみ所がなくてどう接していいかわからない。 行動原理にまだ予想がつく霧雨…

□月 ★日  No582 届かぬ手紙

霧雨のご息女に食べ物を届けに行く。 注文されたものに色をつける。霧雨店の社長の依頼でもある。 部屋の中は相変わらず雑然としている。 香霖といい勝負だ。 掃除したい気持ちがこみ上げてくるが今日は我慢。 つきあっていたら終わるものも終わらなくなる。…

□月 ★日  No581 湖さらって廃品回収

紅魔館近くにある湖。 今日は何人かの妖怪たちの協力を得て湖の底にある様々な物の引き揚げ作業である。 なぜ引き揚げを行うのか? ここ最近、幻想郷行きとなったものの中には有毒なものや危険なものも混ざっている。 こうしたものが有毒物質をまき散らす前…