□月 ★日  No598 ジェットヘリに乗ったぞ(違)


紅魔館からなんと神棚の注文があった。
誰が見ても怪しすぎる注文である。いきなり信心深くなったとも考えにくい。
いったい何に使うのかと首をかしげていたら、ボスが一刻も早く届けに行けと言われしぶしぶ
従うことにする。


ここで重要な事実に気づく。幻想郷に納める神棚は専門の職人さんに頼んで半年とか
一年くらいかけて作ってもらう。
ところがノーレッジ女史が指定してきた納期はわずかに3日しかなかったのだ。
ノーレッジ女史に無理だと連絡しても、聞き分けがない。
彼女もヴァンパイアの主人にいついつまでに仕上げると言ってしまったらしい。
全く困った話だ。


ほとほと困っていたら、朝倉から神棚の属性は後から付加されるから、
ホームセンターに行って適当なものを買ってこいと言われた。
大きなホームセンターに行けば買えるらしいが、車で行ったら間に合わない。
ボスはどこかと連絡をとりあっていた。


30分後自衛軍のジェットヘリ到着
これでホームセンターに買い物に行けというわけだ。
爆音を鳴らしながら待つこと1時間。 あらかじめお店の人に連絡を取って店頭に神棚セット
1万円を三つ用意してもらった。
買ってきたものを見てパイロットの人は目をぱちくりさせていた。
気持ちはよくわかる。

 
箱を受け取って領収書発行。 ヘリで会社に戻りそのままの足で幻想郷へ突撃する。
列車は永夜事変でも利用された高速列車らしい。 なんと後ろの貨車がない。
動力車が長い、都合二倍ある。
乗ったら乗ったでGが凄い。 飛行機に乗って走り出したときの感覚である。
走り屋の友人の車に乗せてもらったような感覚にも似ている。


今回、初めてロケットを生で見せてもらった。 とりあえずコメントしがたい代物だ。
朝倉に言わせれば理にかなった設計をした物だと聞いている。
先端についている布きれも確認。 あれが吉と出るか凶と出るかはわからない。


結局組み立ては妖精メイドがやることになってひとまず私の仕事はおしまいである。
後は野となれ山となれであろうか。