2009-01-01から1年間の記事一覧

□月 ●日  No1230 月の都の大晦日?

各地で大晦日の準備に追われる。 力仕事のために鬼たちを動員し、方々に散らせて作業させる。 幻想郷の元旦は本当に社会インフラの大半が止まってしまうので タイムリミットとの戦いとなるのである。 もっとも、数年幻想郷と付き合ってきた自分たちにとって…

□月 ●日  No1229 Vivit-G

それは本当に巫山戯た話だった。 全身白づくめのメイド服を着た趣味の悪い人形と行軍しないとならない。 まったくジャップの考えはイカれている。 「メイドなんて家畜と同一なのに、ジャップは豚や牛を愛でるのか。」 そこにいた誰もがそう思ったであろう。 …

□月 ●日  No1228 正体不明の憂鬱

年末だが一応休み。 特にやることがないので映画鑑賞することにする。 現実の妖怪達を見ながら映画館で見るコンピューターグラフィックスの化け物をみると そのギャップにあきれる限りだ。誰が見ても映像の方が怖いしすごみがある。 最近、鵺の元気があまり…

□月 ●日  No1227 今年の運試し

年末の運試しということで宝くじを買ってきた。 ささやかな枚数ではあるが、当たればちょっとした贅沢ができるかなという かすかな希望を持っている。 さすがに宝くじが当たる程度の能力を持つ人はいないのはご愛敬である。 一方幻想郷にも同じようなものが…

□月 ●日  No1226 よよ夜逃げちゃうわ

年の瀬ともなると、お金に関する話題が増えて色々困る事態となる。 うちの会社でも手形が吹っ飛んだという噂話が絶えず行われており 経理的にまともな会社にいて良かったと思うことしきりである。 この時期増えるのがなんと言っても夜逃げである。 幻想郷で…

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□月 ●日  No1225 年末動員

例の神社でおけら参りの準備のため動員が掛かる。 この祭りは顕界でもやっているもので、早朝から行われる耐久レースみたいな祭りである。 この祭りは28日から31日まで行われるため、動員を掛けないととてもじゃないが 自称現人神だけでは勤まらないので…

□月 ●日  No1224 朝倉さんの手記

小兎姫が裏切ったので、仕方なしに古い友達とご飯を食べることにする。 私が先輩と仰ぐ彼女は私に永遠の若さを保つ方法を教えてくれた。 結局、そのまま利用できずに原理だけお借りしたわけだけど。 なんでも数百年ほど地下に封印されていたそうで、一体何を…

□月 ●日  No1223 クリスマスの出来事

12月24日 妖怪の山に巨大なモニュメントが展開されるという。 妖怪の山では妖怪の避難が着々と行われていた。 先導しているのは、自称現人神。 風とのろしを併用して上手い具合に住民一同を避難させている。 この日、妖怪の山では山のカミが巡回するため…

□月 ●日  No1222 こういうこともあります

景気が悪いと色々な人が出てくるもので、うちの会社にかつて当社と 取引のあった業者がやってくる。 この業者、色々と不誠実な商売をしていたため会社から三行半を突きつけ られた曰く付きのところであった。 妖怪が絡む会社では特にぼったくりなどに代表さ…

□月 ●日  No1221 冬至の風景

冬至。夜が一番長い日であり妖怪が一番元気な日である。 ここぞとばかりに色々な催し物が行われる。 オールナイト仕様の店も開かれさながら縁日である。 一般の人間は早々に店じまいするなり寝るなりする。 と、言いたいところだが、昔と違って妖怪と人間の…

□月 ●日  No1220 たのしい月面生活

たまのOFFに月面観光。顕界の会社では冷たい風が吹いて酷い有様だったそうだが ここはいつも小春日和でとても暮らしやすい。 しかし、月面を歩いてみるとハイテクとはほど遠い建造物をしている。 博麗の巫女が古くさい建物と言い切るのもわかる気がする。…

□月 ●日  No1219 信仰について

霊能局でカルト教団の掃討があったらしい。信教の自由は何処に行ったんだと言いたいところだが やっていることは信仰を楯にした霊感商法だったりするのでとても始末が悪い。 例の神社のおねえさんからおもしろい話を聞かせて貰ったことがある。 よく怪しい宗…

□月 ●日  No1218 メタボボディサンタクロース

うちの会社に明らかにメタボ体型のじいさんがやってきて色々話している。 一度会ったことがあると言われて記憶を辿ったら、あの仙人サンタクロースであった。 あの当時会ったときはメタボ体型ではなかったはずだ。 一体何があったのだろう。 本人に言わせれ…

□月 ●日  No1217 briefing

紅魔館内部に天蓋開閉の最終確認が行われているところを察知した。 博麗の巫女を乗せたロケットが遂に飛び立つ日がきたということだ。 たった数人で月に攻め込むという発想がご苦労なことだが、 このロケットが空飛ぶ大迷惑だということは君たちも理解してい…

□月 ●日  No1216 大陸型妖怪の知恵

美鈴女史に渡した個人的に荷物。それはバターである。 てっきり、パンにでもつけるのかと思ったらなんと身体に塗るためのものらしい。 冬場、肌の乾燥から身を守る為に発注したようだ。 所謂お風呂の代わりということで、これをつけていればお風呂は あまり…

□月 ●日  No1215 阿礼の発掘品

一足お先に阿礼乙女の邸宅の大掃除に取りかかる。 この日うちのスタッフ数十名が邸宅入り。 庭の掃除は専門スタッフに任せ 倉庫内の整理をすることにする。 倉庫とはすなわち幻想郷縁起の保管庫のことだ。 阿礼乙女のその当時の見解が幻想郷縁起には納められ…

□月 ●日  No1214 紅魔館のモニュメント

紅魔館の門番を捜す。直接名指しでのお届け物があるためなのだが、こういう日に限って 外に出歩いているようだ。 いつもいるところにいないと本当に面倒だ。 メイド長に聞いたら霧の湖にいると聞いたので足を運ぶことに。 霧の湖といえばあまり近寄らない場…

□月 ●日  No1213 穢れセンサー

久々に月の都にお邪魔する。大半の作業などは穢れの問題からルーコトたちなどに任せるものの いくつかの判断業務や確認は現地で執り行う必要があるためである。 最近気づいたのだが、月の都では穢れに対するアレルギーが強いくせに懐に入るとその運用はとて…

□月 ●日  No1212 そういやなにか忘れてる

最近、というかいつものことながら朝倉の機嫌が悪くて怖い。 それもこれも霊能局の小兎姫が公務だとかでクリスマスの予定をいれてしまったからだ。 避雷針を失った今、どう立ち回るか本気で考えている。 幻想郷に逃げるとして逃げるとしたら地下が一番だろう…

□月 ●日  No1211 飯をたかってみよう

このところ仕事も忙しいし、休日返上で働くことも増えている。 あまりに身体を動かしていると妙に小腹が空くと言うことで、 小腹が空いた場合どこで飯を食うと、効率がよいか考える。 鉄板は間違いなく香霖堂だろう。賞味期限さえ気をつければ外の世界の食い…

□月 ●日  No1210 それぞれの営業活動

暮れも押し迫ってくると、商管から在庫キープ依頼の連絡が来る。 小売りは休みじゃないが、問屋関係は年末年始が休みとなるからだ。 しかも商品の動きが速くなるので納期短縮もかけられない。 この時期に何が必要になるかを確認するしかない。 というわけで…

□月 ●日  No1209 トロイの木馬

「月兎が月に戻っただと、正気か?」 技術部に在籍する岡崎教授の話に魂魄は耳を疑った。 荒事を繰り返しながら必死に幻想郷に運んだ兎をあっさりと月の都に返したのである。 あまりといえばあまりの利用方法に魂魄はどうしても納得いかなかった。 「それが…

□月 ●日  No1208 床材ビジネス

最近、幻想郷内建造物用の床材の輸送が増えている。 床が腐朽しているせいということで、ちょっとした特需を生んでいる。 床材輸送に当たってはコスト削減の関係上、今まで使用していた無垢材を使用しないで 合板床材解禁に大きく舵を切っている。 隙間妖怪…

□月 ●日  No1207 くしゃみについてのアラカルト

薬屋が珍しく付近住民とトラブル。 なんでもくしゃみについての認識に大きな違いがあるらしい。 自分にも起こりかねないトラブルなので細かく聞いてみることにした。 うちの会社でも風邪を引いたりすると幻想郷に行くことができない。 顕界では問題のないウ…

□月 ●日  No1206 ちょっと怖い地蔵菩薩

地蔵菩薩に悪戯をしたバカがいるらしい。 死神が珍しく愚痴っていた。 北白河が今時そんなアホがいるのかと失笑していた。 地蔵菩薩を少しでも知っていればそんなことをしたら大変なことになるくらい常識だからだ。 幻想郷の街道に配置されている地蔵菩薩。 …

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□月 ●日  No1205 適応のかたち

この時期行き倒れというのは希に見ることがあるのだが 妖怪が行き倒れというのはかなり珍しい。 あまりの光景に思わず驚き仰け反ったら、元気を取り戻したらしく なんとか立ち上がることができたようだ。 顔表情は確かに怖かった。 おかげで彼女の元気が取り…

□月 ●日  No1204 年末恒例

とうとう師走がやってきた。 毎度のことだが、年末となると商品入荷が変則的になって困る。 一方で幻想郷は旧正月と新暦がまぜこぜで未だ混乱が残っている。 農作業スケジュールは旧暦、カミ様のスケジュールは新暦になっており面倒である。 これはサミット…

□月 ●日  No1203 命蓮寺VS地底世界

ムラサ船長の頼みに開いた口が塞がらない。 いきなり猫撫で声で変なことを頼まれた。地霊殿の近辺に寺を建てたいらしい。 それには地霊殿の主人である古明地さとりに許可を取らないといけないのだが どうしても上手く交渉できないらしい。 個人的に地霊殿の…