年末だが一応休み。 特にやることがないので映画鑑賞することにする。
現実の妖怪達を見ながら映画館で見るコンピューターグラフィックスの化け物をみると
そのギャップにあきれる限りだ。誰が見ても映像の方が怖いしすごみがある。
最近、鵺の元気があまりないという話を一輪嬢から聞いた。
正体不明であってなんぼという彼女にとって、正体がばれるというのはあまり良くない展開だからだ。
どちらかというと鵺が持つある種のカリスマが崩壊してしまう為と言われる。
彼女の本来の戦闘力を知っていればそんな反応はまずないといわれるが、
悲しいかな封じられていた期間(?)が長かったせいで妙なジェネレーションギャップが起こっている。
ではおどろおどろしい化け物にすれば良いというかもしれないが
大半の人はコンピューターか特殊メイクだろうということで終わりになってしまう。
顕界の妖怪はさらに手を加え、右手に人間の死体を掴んでるとか色々工夫している。
ただしこの人間の死体は本物ではなく、それも妖怪自身が擬態している。
相手が本職の医者の場合、内臓の位置が違うとツッコミを入れられることもあるらしい。
そこで、ハリウッドに出向いて特殊メイク技法を学んでから 擬態するなんて本末転倒に陥っている
妖怪もいるらしい。 困った話だ。
霊能局にいるソーレン(命蓮寺ゆかりの妖怪だと最近知った。)とかいう油すましは
近代兵器に擬態することで怖がらせているらしいが、これも相手によっては逆効果になる。
広告代理店の友人に話しをして鵺が怖くなるように仕向ける方法を考えてみる。
すると、ディザー広告の手法を取り入れた方が良いという結論になった。
姿を見せず、シルエットなどで見せる考え方だ。
姿を想起させた方が相手を怖がらせることができると言われた。
その話を鵺にしたところ、すでにそういうことはやっていると笑われてしまった。
それを踏まえて最近は露出度を増やして、逆に恐ろしいところをアピールする戦術に
切り替えたと言われた。
同じことをデスマシン妹君がやってると言ったら、あれは天然と言う答えが返ってきて
思わず吹き出してしまった。
正体不明の変遷と隠れた努力には舌を巻くしかない。