2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

□月 ●日  No1494 コンツェルンの忘れ形見

阿礼乙女の邸宅。幻想郷縁起の整理作業時に面白い書物が発見されたので皆で閲覧することに。 片付け途中に中を見るとついつい時間が経つのを忘れるのはよくあることだが、 ここで取り上げられていたのが所謂妖怪が商売をする上での約定になっているのが興味…

□月 ●日  No1493 部品取り寄せ

香霖がまた変な注文をしてきて頭を抱える。 今回は電池なのだが電池をくれと言われても何処で何を使う電池なのかさっぱり分からない。 それもそのはず香霖は商品の名前と効果しか分からないのだ。 しかも名前といっても型番という概念を完全に把握していない…

□月 ●日  No1492 甘粕の回顧録(番外編)

昔の話をしよう。それは地霊達が恐れられていた時代の話。 当時旧地獄は危険極まりない場所として認識されていた。 もちろん、現在も危険な場所であることは間違いない。 今でこそ八雲商事のスタッフが地底で物資供給を行い、東風谷早苗が地底で活動できたり…

□月 ●日  No1491 基準がおかしい

最近コンプライアンスの維持なるものが流行っているらしい。 要するに法令や社会的理念の遵守という奴だ。 小兎姫が最近そういうものが流行っているから気をつけろと言う。 労務環境の改善が必要だという訳なのだが、なかなかすぐにどうこうとするのは難しい…

□月 ●日  No1490 アウトレット販売

毎度の事ながら、戻り在庫などが貯まってきたのでアウトレット販売をすることになった。 帳簿上では処理が完了しているため、現状で在庫は宙に浮いている状態である。 よって値段は自由に付けられるという寸法だ。 そこでアウトレット商品を一点に集めて適当…

□月 ●日  No1489 通信手段

旧地獄奥深く。 そこに急造されたまだ新しい巨大テントが設営されていた。 カクタスカンパニーのロゴが書かれたその中には大量の機材が唸りを上げているそこでは 法界アクセスのためのシーケンスが着々と進行していた。 「やはり現状では、法界へのアクセス…

□月 ●日  No1488 見かけによらない

道を歩いていると、突然、みすぼらしい姿をした男から飯を恵んでくれとせがまれて色々焦る。 関わり合いたくないので走ってその場を離れ、先の茶屋で一休みしたら その人物に関するうわさ話を聞いて色々戦慄する。 その昔その人は羽振りの良い、地主だったの…

□月 ●日  No1487 このテーブルで大丈夫か? 大丈夫だ問題ない。

危うく死にかけた。いや多分メイド長当たりに殺されたと思う。 だが私は確かに聞いた「ここで死ぬ運命ではない」と。 私が紅魔館に納品に行った時のこと、たまたま魔界神たちがここを訪れていた。 それ自体はそれほど問題ではない。問題は余興としてメイド達…

□月 ●日  No1486 櫻崎ひらのんの月面旅行なう

今日は霊能局みんなで研修という名の日帰り慰安旅行に行きました。 題して「浦島の足跡を辿る竜宮城への旅」です。 企画書は私が書きました。新入りのメガネさんとお話ししたときに 竜宮城の話をしたのですがそこに出てくる料理がなんとも美味しそうだったの…

□月 ●日  No1485 幻想の世界の職業選択

霧雨のご息女は妖怪退治屋を生業としているが、幻想郷では職業選択の自由なんて あるのかと何となく疑問に思っていたので、適当に調べてみる。 実のところ幻想郷は土地について人がつくという江戸時代の考え方に近い仕組みを採用しているようだ。 では、職業…

□月 ●日  No1484 頭に付いているあれ

うちの会社の魔法を扱う部署から変な連絡。 私が納品するはずの髪飾りに エンチャント加工がなされてなくリコールが掛かっているとのこと。 指定された品物を調べたら結構奥に入っている代物で少々鬱になる。 エンチャント加工とは魔法によって幻想郷に住ん…

□月 ●日  No1483 省力化

毎年このような光景に出会っているというのか。 月の都ではこの時期兎たちが餅をつくことになっている。 永遠亭での光景も大概だが、ここ月の都はもっと酷い。 あまりの酷さに月兎をひとり張り倒してしまった。なぜか綿月依姫が拍手喝采をしていた。 頭が痛…

□月 ●日  No1482 袋の大群

香霖堂に商品を送っていると何かと周辺が騒がしい。 香霖に聞いたら食料の採集のため人妖達が行き交っているためだという。 たまに爆音が聞こえなければ概ね平和らしい。 幻想郷はこの時期になると一番食生活が豊かになる。 色々なものが実り初めて収穫のタ…

□月 ●日  No1481 幻想麻薬Gメン

幻想郷に薬物を持ち込もうとしている妖怪や人間を取り締まる仕事がある。 幻想郷といえど薬物とは無縁ではない。幻想入りした薬物は少なからず存在するため、 薬物汚染問題は幻想郷といえど無関係ではないらしい。 この日、小兎姫、白狼天狗、櫻崎たちが総出…

□月 ●日  No1480 がんへっど

河童達が里香女史の戦車を改良するんだと色々検討している。 空を飛ぶ技術により質量問題があまりないためか、幻想郷ではしばしば変な物が作られる。 この前は、鵺が飛ばすUFOに戦車の砲身を取り付けるなどと言うアホな企画を通そうとしていた。 結局本当…

□月 ●日  No1479 妖精じゃねえよ

忘れられちゃ困るのだが、一応うちの会社は幻想郷に物資を運ぶ為にある会社だ。 一応主な取扱商品は殆ど日用品に限られる。たまにやばいものも運ぶがそれは殆ど身内向けだ。 だが今日の注文はひと味違う。 腕を探してくれというものだ。 最近博麗神社に居座…

□月 ●日  No1478 白沢と幻想郷

水、乾燥肉、火打ち石、そして書籍。 上白沢慧音は袋の中に入っている物を確認し、指さし確認をしていた。 博麗霊夢が、魂魄妖忌が月に到達したこの日。 慧音もまた異形へと姿を変えていた。 頭には巨大な角が生え、碧い髪は深い緑へと、顔色には赤みは消え…

□月 ●日  No1477 居る場所が違う人

たまの休日と言うことで本屋で適当に立ち読みをしていたら、ボディスーツを着た綺麗な女性が話し掛けてきて 本気でびっくりする。 見れば誰もが振り返るような姿である。 「私よ私」って言われても気づかなかった。 名前を名乗られて「あー」と叫ぶしかなか…

□月 ●日  No1476 小兎姫の嘆息

朝 前日が夜勤だったので遅めの起床の筈が思った以上に早く起きてしまった。 こういう時は、たいていあまり良いことにならないわけで。 出勤したら局長室が酷いことになっていた。 内装は剥がれ落ちて所々ボードが見えている。 天井は断熱材が垂れ落ちて酷い…

お知らせ 登場人物紹介を 幻想資料集カテゴリに移しました。 若干更新。

□月 ●日  No1475 寒い話。

あちこちでは稲刈りも始まってすっかり秋の色合いが強まっているはずなのに今日も酷い熱帯夜。 現地法人の連中で幻想郷住民にも関わらず怪談話をすることに。 しかし、怪談話といっても多少の怪談はちっとも反応が無い。 幻想郷で勤めている人には 常識で通…

□月 ●日  No1474 闇プログラム

朝倉が血相を変えてディスクは何処だと言って騒いでいる。 実際知らないので知らないと答えたらいずこかへと姿を消した。 魂魄に一体何を探しているのかと尋ねると、闇プログラマが作った違法スペカプログラムらしい。 違法スペカプログラム。 そもそもスペ…

□月 ●日  No1473 重陽の節句

重陽の節句、永遠亭でこの行事をやっていると知ったときは何とも皮肉な行事だと思った物である。 元から長命なのに長命を願うというパラドックスが何とも面白い。 何故か明羅女史が永遠亭にお酒を取りに来ている。 阿礼乙女の長命祈願の為でこちらは結構 差…

おしらせ

もう間もなく幻想郷ではたらくひとたちは1500回を迎えます。 つきましては今回も1500回記念としまして、絵や二次創作などを募集いたします。 はてなの仕様上公序良俗に反しない程度の内容という制限がございますが 興味がありましたらふるってご参加…

□月 ●日  No1472 今日のBランチは鰹刺身定食 Cランチはかき揚げ丼です。

八雲商事社員食堂で昼寝をしている岡崎を発見する。 カップ春雨の上に恐らくスーパーで買ったのであろう半額シールが貼られたおにぎりを上に載せている。 蓋が開かないようにしつつおにぎりを暖める算段であろうか。 春雨が伸びそうなので身体をゆらして起こ…

□月 ●日  No1471 就職活動をする人へ

ここ、八雲商事に今年も沢山の履歴書が届いている。 就職難というのは分かるのだが、本当にここがどんなことをやっているのかってのは漏れ伝わっている筈なのに 状況を鑑みない履歴書が大量に届いているのには思わず嘆息するしかない。 気持ちは分かるのだが…

□月 ●日  No1470 発掘船

「久しぶりに見たけど予想より保存状態は良好ね。」 地下に埋設されていた天翔る船「聖輦船」 朝倉理香子は寅丸星と数人の部下を引き連れて聖輦船の中に侵入していた。 「はいはい、リストの品をきりきり回収なさい。」 理香子は部下達に指示を飛ばす。聖輦…

□月 ●日  No1469 朝倉さんの愚痴

チーフの馬鹿が勝手にムラサ船長の顕界入り申請を書いてしまったせいで予定が色々狂う。 私が聖白蓮を何処か変なところに連れ込もうとしていると思っているのだろうか? 私のことをなんだと思っているのだろうか? 本気で邪魔なので、雲居さんにそのことを話…

□月 ●日  No1468 問題は別のところにありそうだ

申請が通った。 まさか本当に通るとは思ってなかったので本気で焦る。 取りあえず何があったのかは昨日の日記を読んで貰えばわかる。 大師様が顕界に行ったので、ムラサ船長がなんとしても顕界に行きたいと駄々をこねた 大体こんなところだ。 考えてみればナ…

□月 ●日  No1467 つまりはほうれんそうをどうにかしろってことだ

ムラサ船長が、半狂乱状態で私に話を聞きに来て最初大いに焦った。 大師様が姿をくらましたというのである。 彼女が部屋に行くと置き紙が置いてあって数日間ここを開けると 書いてあったそうだ。 この程度なら船長もそれほど動揺しなかったのだが、問題は 彼…