□月 ●日  No1485 幻想の世界の職業選択


霧雨のご息女は妖怪退治屋を生業としているが、幻想郷では職業選択の自由なんて
あるのかと何となく疑問に思っていたので、適当に調べてみる。
実のところ幻想郷は土地について人がつくという江戸時代の考え方に近い仕組みを採用しているようだ。
では、職業を変えられないのかというとそうでもなく、まず土地の相続なんて
関係ない次男三男坊は事実上職業選択は自由だったりする。


面倒なのは世継ぎになった人だが救済策が無いわけではなく、土地を売却して
違う職業に転身することも可能だ。それをタネ銭にして商売をする者も
少なくないらしい。


紅魔館による土地買収の時は周辺地域に土地成金が増殖することになり
周辺地域がインフレになったことがあったそうだ。
朝倉が八雲商事入りする前の話だが、幻想郷でも結構騒ぎになったので覚えている
人も多いらしい。


余談だが、紅霧異変などがあって、博麗の巫女も紅魔館に買収されるのではないかと
思われたのだが、なぜかそれはなかったらしい。
その辺の事情をなぜかデスマシン妹君から聞くことができたのだが、
当時は博麗神社の経済状態なんて知らなかったし、博麗の巫女はお金に頓着しない人物なので
お互いにその発想に至らなかったという。
博麗の巫女を買収すれば紅霧異変は完遂できたというのがデスマシン妹君の意見だったのには
少々驚いている。


幻想郷で仕事を探すのはとても大変だ。求人広告なんて気の利いた物はあまり普及していない。
天狗の新聞が一応急ぎの求人を書いてはいるのだが情報が古いのであまり役に立たない。
よって仕事がしたい場合は商売をしているところに飛び込んで雇ってくれと言うのが通例である。
ネットでエントリーして取りあえず面接してというやり方ではないのである。


幻想郷は昔の制度を流用していることが多く、その関係上職業選択は難しいのではと思っていたが
誤解のようだ。ちなみに昔の身分制度も結構買収できたらしく、武士の身分を金で買った妖怪が困窮して結局売った
なんて話もあったようだ。

意外とルールが違うだけで何だかんだ言って幻想郷も職業選択は自由のようである。