□月 ●日  No2368 すなわち現代入り


幻想郷でも必ず見られる風景なのですが、借金で首が回らなくなる人種でありまして
そういう人はどこへ行くかと言いますと、これが博麗神社だったりするのですよね。
博麗神社に行きますと、どこともいえない土地に行くことが可能であると言う
噂は昔からあるのでありまして、自殺するくらいなら新しい土地へ行きたいという
輩は一定数いるのでありますよ。


顕界とあまり変わらないように感じますけど、幻想郷住人が顕界にいきましたら
それはそれですごく大変なのですね。
何しろ、幻想郷と違ってテクノロジというものがある。
道路交通法規なんてものもある。
顕界に行ったら妖怪に襲われてすぐに命を奪われると言う話もあったのですが
裏をとったら、単に自動車にはねられて帰らぬ人になってましたなんて
オチもあるのですね。


つまり幻想郷に旅立つときにも勉強が必要なように顕界に旅立つときも
勉強や事前の知識が必要なのです。
言葉づかいも少々違いますから気を付けないといけないのです。
街に出れば食糧は売っているでしょうけど、お金を手に入れることが
出来なければジャングルと変わらないわけですね。
コンピューター端末だって使えなければただの箱です。
大体は途中で衰弱死するだけというわけであります。


従いまして、博麗の巫女は顕界に旅立った場合のリスクを説明するのですが
大体は上手くいきません。旅立った人たちはやっぱり不審死扱いで
顕界の警察のお世話になるってわけです。
住所不定で、誰ともわからない死体として処理されるのなら
顕界も幻想郷もそう変わらないと言うのが怖いところだと思う次第です。