□月 ●日  No2369 商家いろいろ


幻想郷の商家において、顕界に近い会計制度を用いているところは結構あります。
ぶっちゃけ、簿記の知識がある人なら商家に住み込みで働いた方が
生存率がかなり高まると言ってもよい感じです。
幻想郷においても棚卸や、基本的な帳簿付けがあり、基本ルールはあまり変わることはありません。
発注書は口頭ではなく、用紙にまとめておく部分も同様のものとなります。


霧雨店の場合ですと我々から仕入れている商品が全体の4割程度、ほかは幻想郷の自給品で
占められているようです。我々としても可能な限り幻想郷で自給可能なものは自給してほしいので
このような構成となっています。


霧雨店系列の材木屋というのがありまして杉やらヒノキやらが大量に置かれているところがあります。
幻想郷では杉やヒノキがかなり多めに出回ります。生育が早いので幻想郷で自給するには
かなり有利だからです。 さらにスペルカード戦により家の破損率が顕界より高いので
安定して売れる結果、値段は顕界と比較しますとかなり安価になっているのも特徴です。


また、妖怪たちが力にまかせて大八車で輸送したりもしますので、意外と出回る量も
増えます。 しかし粘土などについてはかなり不足するようです。
粘土を出すには結局山などを削るしかないので、幻想郷ではかなり相性が悪いのですね。


石材についても同様でありまして、幻想郷では石材は常時不足しています。
こっちはさらに具合が悪いことに顕界でも採掘制限がかかっていてさらに商品が少ないのです。
値段が年々上がっているうえに幻想郷でも石材採掘しろよという話も出回っているありさまで
今後どうするかについては検討の余地があると言う感じです。


このように幻想郷では隔離地域故の不足物資というものがどうしてもありまして
なかなか思うようにできないというのが現状でしょう。
この辺と幻想郷の商家との折衝は妖怪と接するくらいに大変なことであります。