□月 ●日  No1487 このテーブルで大丈夫か? 大丈夫だ問題ない。


危うく死にかけた。いや多分メイド長当たりに殺されたと思う。
だが私は確かに聞いた「ここで死ぬ運命ではない」と。


私が紅魔館に納品に行った時のこと、たまたま魔界神たちがここを訪れていた。
それ自体はそれほど問題ではない。問題は余興としてメイド達を競わせることになったことだ。
誤解が無いように言っておくが二人のメイドとも能力はなかなかのものである。
競わせると言うよりはお互いの能力を互いに健闘し合うものの筈だ。


だが、紅魔館のメイド長はそうは思わなかったようだ。
珍しくライバル心をむき出しにして色々な競技を行っている。
一応は能力は使用しないことが前提条件ということになったが
ほんの数秒ほど時間停止した痕跡があったと魔界神から指摘されて
一気に修羅場となった。
現在、テーブルの下に隠れている次第。


恐らくだが、本人もその気はないが落ちた調理用具が落ちる前に反射的に
時間停止を使ったものと思われる。反射的でもルール違反はルール違反ではある。
ノーゲームにすればいいのに数秒を巡って大喧嘩。
たちまち紅魔館内に弾幕雨あられと相成った。


メイド長はスペカを使ったが、対する夢子がスペカを使わない弾幕を使用。
スペカを利用しない弾幕は処理制限がないので当然不利になる。
たちまち弾幕ごっこではなくなってしまい更に酷い状態に。


こちらとしては、二人がどうなろうと関係ない。
仲裁して殺されるくらいなら逃げた方がマシだ。
テーブルごと引きずって移動していたが同じように移動していた
ノーレッジ女史と司書ズとぶつかり脱出不能に。
テーブルの大きさが開口部よりも大きいからなのだが、
そこまで思考が回らない。 パニックになって移動を繰り返しているうちに
私がテーブルから投げ出されたというわけだ。


助けてくれたのはどうやら魔界神とヴァンパイアの主人のようだ。
死ぬ運命ではない つまりは二人が同時に力を発動したことに他ならないだろう。
その後も二人の争いは続いたようだが、
大丈夫だ。問題ない。