□月 ●日  No1211 飯をたかってみよう


このところ仕事も忙しいし、休日返上で働くことも増えている。
あまりに身体を動かしていると妙に小腹が空くと言うことで、
小腹が空いた場合どこで飯を食うと、効率がよいか考える。


鉄板は間違いなく香霖堂だろう。賞味期限さえ気をつければ外の世界の食い物が食える。
問題は食える物は確実に店主である香霖の胃袋に収まっていることだろう。
缶詰の開け方を教えたのは大失敗だったと今更ながら後悔している。
あのときは緊急だったし仕方ないところだったが。


夜雀の屋台はコストが掛かりすぎる。美味しいが屋台価格なので財布に厳しい。
幻想郷の外食は本当に値段が高いので贅沢品と思って食さないと駄目だ。


紅魔館は、晩餐会などのイベントの時と普段の食べ物のギャップが激しい。
正攻法で食べたうちの同僚は、塩と肉だけ入ったスープを飲まされたらしい。
ヴァンパイアの主人が基本見栄っ張りなところがあるためである。
しかし、それだけで紅魔館の食べ物を語るのはまだ早い。
紅魔館にはまかない料理というのがあるのだ。 これが美味いし安定して食うことができる。
妖精メイドやデーモンの司書さんにリクエストすれば分けてもらえる。


まかない料理で絶品なのは、阿礼乙女邸である。
これは張り付いている明羅女史の影響が強い。 
どこまでも完璧な人だと思う。 
地霊殿の食い物もかなり食べられる。 まずいと感じるとわかってしまうためで
かなり必死である。 相当外の世界の食べ物を研究しているようだ。
パンデモニウムという食材供給源があるからでもある。


敗北を知りたいチャレンジャーは、味よりも量を要求される白玉楼あたりをおすすめする。
発酵を利用した料理はほぼ全滅である。 ただ、熟れた果物類はそのまま保存できるので
秋口にたかると美味しい物を食べることができる。


これらを踏まえて幻想郷の食い物を食してみるのも悪くない。
ただし妖怪仕様で人間が食べたら食中毒を起こす場合もあるので注意がいる。
整腸剤くらいは常に用意したいところだ。