□月 ●日  No806 恵比寿謂


今日、唐突に魂魄から新記録達成と言われた。
何でも朝倉の部下になって今まで保った奴は私以外にいなかったらしい。


それはそれとして
幻想郷では恵比寿様を祀る祭りが人間の里で行われている。
霧雨店でも仲間を集めて祝宴を挙げており。
飲めや歌えの大騒ぎだ。


香霖堂とて例外ではない。 
恵比寿様を祀るために当然祝宴を開くことになる。
しかし香霖堂にやってくる者が問題だ。
まず香霖堂の売り物は基本的に拾いものばかりだ。
来るとしたら我々か店舗デストロイヤーしか集まらない。
正直頭が痛くなる。


うちのメンツを集めて会場設営。
紅魔館みたいに広くないからとりあえず売り物を外に出して
上から藁などをかけて濡れないように配慮する。


一番早くやってきたのは例の神社の面々だった。
神事に対しては人一倍早く反応するようだ。
ついでにうちも祀れと無理を言った挙げ句、虚空に向かって色々
話し合いらしきものを始めてしまった。
まさか恵比寿様と直接交渉しているのだろうか
あり得るだけに非常に困る。


次にやってきたのは河城河童だった。
部品が外に並べられてると知ると、食べ物をはスルーしてさっさと外に出てしまった。
食べないのかと尋ねたら、そこにきゅうりはあるのかと言われた。
返す言葉がなかった。


次にやってきたのはメトセラ娘だった。
食い物が食えるという触れ込みできたらしい。
散々がっついた後に外へ出る。


その模様を鴉天狗が撮影していた。
必死なメトセラ娘を撮影して満足して帰って行った。
とりあえず途中メトセラ娘が鴉天狗をにらみつけていた場面があったので
一悶着有りそうだと思っていたら、遠くの方で爆音が聞こえた。
とりあえず他人の振りをした。


博麗の巫女達が着いたのは日が傾いてからだった。
よりによって会場撤収のタイミングで奴らはきた。
間延びした行動で結局撤収作業は中断。
売り物が破壊されなかっただけマシだったかもしれない。


珍しく最小限の被害で済んだが、
結局作業は深夜まで掛ってしまった。
博麗の巫女が恵比寿様とどういうやりとりをしたのかは分からないが
巫女はこれでここに福が降りてくることが約束されたとだけ言って帰って行った。



気がつくと弾幕の流れ弾がここまで届いていたことに気付いた。
しかし商品はどれも無事だった。


もう眠くて眠くて仕方ない。 
朝倉に怒られそうな気もするが早く寝させてもらう。







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