○月 ▼日  No251 ネゴシエーター


香霖と久しぶりに話ができた。 
彼の商売はよくはないのだが相変わらずでとりあえず安心する。
その話の中で「危機管理」の話が出てきた。 
香霖堂における危機は概ね博麗の巫女と霧雨のご息女または
デストロイヤーのお歴々であろう。
彼女たちの行動は相変わらずらしい。最近は紅魔館の連中も警戒対象にいれたそうだ。
紅茶の葉を盗んだ件については料金を支払うことで示談が成立したという。
この件の示談交渉をしたのがあのメトセラ娘だったらしい。
なぜ示談交渉のような高度なことができるのか


先日メトセラ娘が何故か明羅女史と一緒にいるのを目撃した。
上白沢からの依頼で対人トラブル、対妖怪トラブルに対してどのように対処するのか
相手の言い分を聞いたうえで、どのような解決方法が望ましいかを教えているとのことだ。
自警団をやるにあたってこうしたトラブルに対処する知識が必要だと判断したのだろう。
妖怪ハンターをやっている明羅女史は、うちの会社では名うてのネゴシエーターである。
もっともネゴシエーターになったのは、会話がまともに成立しない博麗の巫女に
会ってからだそうだ。
妖怪同士の争いではスペルカードによる戦闘が行われるが人間と妖怪の争いには
明羅女史のような人が必要なのだ。


香霖は赤いのと黒いのを黙らせるのはまだ無理だけど、万引きは減ったと言っていた。
香霖にうちの基地の移転先と連絡先を記した紙を渡して今回は終了。
うちの基地の跡地が戦場になるらしいので今頃妖怪の山は大わらわである。