□月 ●日  No1204 年末恒例


とうとう師走がやってきた。
毎度のことだが、年末となると商品入荷が変則的になって困る。
一方で幻想郷は旧正月新暦がまぜこぜで未だ混乱が残っている。
農作業スケジュールは旧暦、カミ様のスケジュールは新暦になっており面倒である。
これはサミットのスケジュールから逆算した結果生じた現象だそうだ。


師走と言ったらなんと言っても売掛金の回収であろう。
うちの会社でも売掛金を支払わないところがあって色々問題となっている。
天狗達に依頼しても良いのだが、取り立て方法が幻想入りしたあくどいやり方となっており
かなり無茶苦茶である。


香霖の手伝いで売掛金の回収を行っているが、彼が拾い物を売りたがる理由がわかるくらい
酷い物だ。 居留守は当たり前だが、丸腰の相手にスペルカードを使う輩がいる。
この場合は慌てず騒がず、通報するに限る。
謝礼目当てで博麗の巫女やメトセラ娘などが群がる。
まさに蜜に群がる蟻のごとし。 デストロイヤー万歳。
くれぐれも建物に放火しないでいただきたい。


上白沢の塾では学費が払えない子供にどうするかを思案中。
こちらで立て替えるかと話したら逆に怒られた。 依存してしまうということらしい。
言われてみれば当然のことである。
まさか親に頭突きでも食らわせる気なのだろうか興味は尽きない。


このように年の瀬では金銭的トラブルがそこかしこで見られる。
この辺は顕界と全く変わらない。
うちの会社の取引先の手形が飛んだと言うことで、魂魄が乗り込んでるそうだが
こういう面倒ごとは毎度行われているのである。
難儀だがこれが現実である。 明日は我が身と思いつつ、寒空の中金策に走る相手を
監視し続ける仕事は続く。