□月 ★日  No585 パーティ直後の悲劇


パーティの興奮冷めやらぬ幻想郷ではごちそうの食べ過ぎで食あたりが急増中
どうやらパーティの時に食べ物をいくつか持ち帰った妖怪たちがいたらしく
数日たって食べておなかをこわしたらしい。
幻想郷の食べ物に保存剤なんて入っていないから腐敗もはやいのだ。


薬屋の動きが気にはなるが背に腹はかえられない。 薬配送量を大幅に増やして
食あたり患者の支援に当たる。
ではみんな苦しんでいるのかというと、実はそうでもない。
これだけ食べられなくなったからやせると言い出して、薬屋もブレザー兎も詐欺師兎も
言葉がなかった。 そろそろ春服の季節らしい。


とにかく紅魔館の食べ物はカロリーが多すぎる。 幻想郷の外では一般的なカロリー量だが
普段からカロリーの少ない食べ物に慣れている幻想郷の住人にはカロリーオーバーも
いいところなのだ。 燃焼方法をある程度心得ているメトセラ娘はまだマシだが
ほかの住人は確実に太る間違いなく太る。


ただでさえでもお酒で糖分過剰なところにいっきに高カロリーな揚げ物
ケーキやおかしがバイキング形式で運ばれた。
招待客はここぞとばかりに連中は大量に胃に突っ込んだ。
油ものに慣れていない妖精たちは一斉に胃を痛めた 
みんなかなりぎりぎりまで食べていたらしい。
おまけに白玉楼のお嬢様が途中退場してしまって状況が悪くなった。
当初残り物はでないと踏んでいたパーティのあてがはずれてしまった。


薬の代金と医療代をいろいろ相殺したらあっというまにこっちが赤字になった
何人からだがおかしくなっているんだよ。
閻魔様がスカートがきつくなったと涙目になっていた。 しばらく体を動かしてカロリーを
燃焼するしかないだろう。
死神のお嬢さんは影響がなかった。聞くとこれ以上胸が大きくならないように食べ物に
気を遣っているのだという。


自称現人神たち例の神社の皆さんは外の世界の食べ物に慣れ親しんでいるため
影響はなし。 意地汚く持ち帰りもしなかったので被害はなかった。


パーティ後メイド長はこのところメイド給仕たちとともにダイエットに勤しんでいる。
ロケットに乗るとはいえ、体重を少しでも減らせば必要となる推進力を減らすことができると
ノーレッジ女史に教わったためらしい。
どちらにせよロケットにいろいろ乗せたらそれほど変わらないとおもうのだがどうだろう。
余談だが博麗の巫女と霧雨のご息女の体重はあまり影響がなかったそうだ。
遠目で見ていて食べることに集中しなかったからと思われる。


幻想郷はやっぱり平和だと感じ入る一日であった。