□月 ★日  No583 博麗神社に納品


今日は博麗神社にいろいろなものを持って行く日。 幸い巫女様は修行中らしく留守である。
面と向かうとろくなことがないのでとても助かる。
彼女と接するのはどうしても苦手だ。 つかみ所がなくてどう接していいかわからない。
行動原理にまだ予想がつく霧雨のご息女が扱いやすい。


博麗の巫女は不特定多数のカミと接続して制御することができるといわれる。
これが非常に難しいことは自称現人神を見ればよくわかる。 
自称現人神の場合接続するカミを制限して能力の安定的な運用を図ることができる。
ところが博麗の巫女は、不特定多数のカミと接続しそれを安定運用できてしまう。
これを天才と言わずしてなんと言えよう。
巫女の特性を強く持つ浅間を見てもわかるとおり、実は巫女はとんでもない戦闘能力を
もっているのでは思う。


博麗神社の周囲に妖怪が住んでいるので適当に会話。
彼らはけっこういいお客様になる。 最近は博麗神社周辺の妖怪からの注文でも
一回分の配送規模に膨れあがってきた。
話を聞くと巫女様の能力もかなり上がっているらしく、妖怪たちがまとめてかかっても斃すことは難しいと
言っていた。 小兎姫がたまに偵察にきているらしい。 菓子折とお酒を持ってくるので
一緒に食べながら様子を見ているのだという。 彼女たちも結構適当なものだ。


今日、置いてきたのは檜の浴槽だ。 修行に集中する巫女が水をいれないまま桶を放置したため
木が収縮してしまって漏れるようになってしまった。 浴槽を持って行くときも基本的には
水をいれたまま持って行く。 回収した浴槽は分解して再度組み直して利用し直す。


巫女様が戻ってくる前にひとまず退散。 特に上空に気を配って脱出。
油断をしていると石に躓いてしまうが、見つかって無理難題を押しつけられるよりは幾分マシだ。
以前、弾幕ごっこに巻き込まれて危うく死ぬところであった。 一般市民がいるところで
戦闘をされるのは本当に困る。今日のところは脱出成功。
あとは彼女たちでなんとかしてくれるだろう。