□月 ●日  No2227 楽園なんて


顕界にて霊能局の奴らがなんか変なのと交戦しているので君子危うきに近寄らずを守る。
ドンパチやってる櫻崎が空気を読まずに私に挨拶したせいでいきなり巻き込まれることになった。
畜生。


霊能局というのはでかいのも小さいのも含めて顕界に生きている妖怪と対峙しているのだという。
幻想郷に対応できない妖怪というのはどうしても出現してしまうのだが、大半は普通に人間と共存している。
むしろ妖怪の能力を活用して都合のいい生活をしていることが多い。もちろん手に職を持ってである。
そのほうが彼らも儲かるのだ。


もちろん上手くいかない者もいる。生活に失敗して餓死するところまで行く場合もある。
中には人間を襲ってしまう者もいる。レアケースだが。今対峙している奴らがそうだ。
このうちの半分くらいがうちのバックにいる連中を言っただけで降伏する。
私を捕まえたのはそいつらの名前がさらっと出ること。さらに知っている人は八雲商事の名前を
挙げれば繊維を喪失する。
やることがせこすぎる。


ところがやっこさんは攻撃の手を緩めていない。
相手が覚悟を決めている場合は対応の仕様がない。
今回はそうだったというわけだ。
はっきり言ってそうなると私は役立たずだ。 結局戦闘再開である。


実のところは覚悟ではなくて単に八雲商事もわからんほど自分の生活でいっぱいだったというオチだが
これが現実だから面倒なのだ。 とても難儀な話である。
ただ、幻想郷に行ったからと言って妖怪が食える生活になるのかというと甚だ疑問なのは間違いない。