□月 ●日  No2225 幻想郷の食べ物に手を出そう


三馬鹿たちの生活もだいぶ幻想郷に慣れてきたみたいで色々助かるようになった次第であるが
本人たちに言わせるとバリエーション豊かになった味覚に戸惑うことが多いと聞いてなるほどと思う。
意外と追われるかもしれないが甘味の類などはそもそも砂糖の概念が無いため、扱いに相当苦労しているようだ。
砂糖を甘い塩と表現しているのを見るとむべなるかなと思う。


自称現人神が化学調味料を利用しているところを見たときは毒薬を混ぜているのではないかと騒ぎになった。
味が劇的に変わることを知ると今度はこっちにその調味料を寄越してくれとなるのだが、これがとても
大変だったりする。 何しろまともに説明できないのだ。これは大変である。
結局自称現人神の自宅に行ってこれだと説明を受けてようやくわかった。予算的には大した額ではないのだが
まさか飯にかけるとは思わなかった。 確かにそういう使い方もあるのかもしれない。


これは大師様たちにも見られた話であるというのが一輪嬢の話である。
もっとも彼らの場合全面的バックアップがあるのでそれほど問題は噴出していないのだろう。
食うものが変わってしまう問題については彼女たちもずいぶん苦労したようだ。
それくらい食生活というものは時代とともに変化していったのである。


幻想郷の場合でも味覚変動に対する動きがある。
幻想郷は幻想郷で新しい料理が生まれることが多々あって、これが結構顕界の料理と似ていたり似ていなかったりで
見ていて面白いものがある。
実は食べると驚くほどあうものも多くて、ひそかに顕界にレシピを持ち出しては試しているなんてこともする。
幻想郷では入手しやすいけど、顕界では高い食材が来ると色々厄介だ。


こうした食生活のギャップも結構楽しめるものだから侮れない。