□月 ●日  No2230 霊能局のいろは


櫻崎に何故、霊能局に入ったのかって聞いたら表情が曇った件
実は櫻崎は警察とか公安とかが志望で、成績もよかったし運動神経も完璧ということで、某警察キャリア組を多く輩出する
大学を出て、意気揚々と面接をしたら落ちたそうで。
本人は当然納得しないわけなのですが、そんな彼女を拾ったというのが霊能局だという話である。


もちろんこの話にはいくつかの続きがある。
基本的に警察組織は宗教関係が身内にいる場合は採用しないという話がありまして、小兎姫もその手の出身であるため
当然、身元を調べられて採用されなかったということでありまして。 よく警察OBの息子が警察官になるという話がありますが
これも身元がはっきりしているという意味での採用ってのが多いそうです。


そんなわけで実力があるけど、このパターンで弾かれた才能ある人がどうなるのか。
下野させて、民間企業に入れるのは些かもったいない。その受け入れ先が霊能局というわけです。
なので、霊能局に萃まる連中っていうのはこれまたカオスな連中ということになります。
宮内省の一部署と言いますがやっていることは公安待遇であり、身分証明を出すと警官が敬礼しております。
以前職質されかかったときがあったのですが、偶然通りかかった小兎姫に助けられたことがありました。
その時の警官の表情が何とも忘れられません。


考えてみると霊能局は相当やばい組織です。
一輪嬢は年齢不詳だし、小兎姫は経歴不詳 草蓮はそもそも人間ですらないと来ている。
そういうところの受け入れ先として霊能局が機能しているところを考えると胸が熱くなる。


ちなみに民間に行くと、まあうちらになるのだろうなあ。
それがいいのか悪いのかはいまだにわからない。