□月 ●日  No2237 慣れぬ慣れぬは愛が足りぬ


自称現人神の家の風呂が関係者以外立ち入り禁止になっている。窓にも御札を張りとても厳重にガードしているので
何が起こったのだと尋ねると、恐ろしい答えが返ってきた。


はっきり言おう、幻想郷の住民はみんなが思っている程に清潔ではない。
風呂だって数日に一回になるし、そもそも毎日お風呂に入れるってことは燃料に余裕があるということであり
そこまでできる人はお大尽ってことになる。
だから幻想郷ではもっぱらサウナを利用して垢だけでも落とすというのが主流になるのだが、それだっていつもというわけにもいかない。
某妖怪が少女臭とか言うがあれは誇張でもなんでもない。一応臭いを付けてやってくるのだがその匂いもかなりきついので
その匂いを少女臭と言ってごまかしているだけともいえる。


自称現人神の家に戻るとこうだ。風呂を貸したら風呂の湯に垢が浮かび上がるというエクストリームな事態になった。
次に風呂に入った例の神社のお姉さんが大騒ぎして今回の件になったという。
自称現人神は一番風呂にこだわっていたため無事だったらしい。
おそらく彼女は薄々気づいていたと思われる。


ヴァンパイアの主人のところは比較的衛生状態がいいというのは何ともコメントしがたい話だ。
この件についてはヴァンパイアの主人たちが疫学防御を比較的重視していたからに他ならない。
笑えない。シャレにならない。


この時期になると急に寒くなるので、風呂にはいるのに水浴びというわけにはいかなくなる。
そんなわけで、連中がどんどん臭くなるわけだ。
臭いから身を守りたい人は命蓮寺をお勧めする。 こいつらはぎりぎりまで滝に打たれたりサウナにいたりするので
意外と清潔だ。 後の人はそれなりに覚悟することをお勧めしたい。


大丈夫 要は慣れだから。