□月 ●日  No681 Intermisson 6


皆さんご存じのようにアポロ計画とは、米帝による月面有人飛行を実現するプロジェクトです。
それは単なる冒険のためではなく、東西冷戦における宇宙空間での軍事的覇権を争うという側面が強いプロジェクトでした。


時のケネディ大統領は次のような声明を残しています。
「私は今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目的の達成に我が国の国民が取り組むべきであると
 考えている。」
しかし一定の成果を挙げたアポロ計画以降月の直接探索は半ば凍結したも同然となりました。
この計画には軍需企業体も多く批准していました。
しかし現在はどうでしょう。 宇宙開発のローコスト化が焦点となり、重要なことは宇宙の利用よりも衛星の利用に
焦点が当てられています。


アポロ計画は一定の成果を得ました。アポロ計画の次なる目標は火星でした。」
しかし、ソ連での実験で人間が無重力下にいることで様々な影響が起こることが示唆され
また月探索の数倍にも及ぶ費用もあり火星探索計画は規模を大きく縮小して実行されることになりました。


関係者はこう語ります。
「あの当時宇宙開発競争には、軍需産業のロビー活動が大きく関わっていたのです。」
宇宙開発競争の成果は湾岸戦争で結実します。
 GPSシステム、補償光学装置などはその代表格と言えます。
アポロ計画は膨大な資金を要しため、アポロ計画以降の有人月面探査計画は実現していません。
しかしそこに幾つかの疑問点があります。


アポロ計画の費用は現代の戦争で用いられる武器購入費用と比較すれば殆ど変わらないのです。
イラク侵攻のために使用された戦闘機や爆撃機、ミサイルの費用、それらの価格は
僅か一年でアポロ計画全予算に匹敵します」
それらの金は軍産複合体へと流れ、彼らに莫大な利益をもたらしているのです。


しかし戦争による儲けも重要ですが、宇宙開発により投資した額が数倍になって帰ってくる
ことはないのでしょうか?


宇宙開発に関係した人は語ります。
「月には鉱物資源が多数埋蔵されているとありますが、運搬コストが掛かりすぎてとても実用的では
ありませんでした。」
「宇宙放射線対策も莫大な費用を要します。 今のままでは投資を回収するには衛星ビジネスしかないのが
現状です。」


 しかし、月面開発が事実上進行しなかったのは別の理由が考えられるのではないでしょうか。


ある科学者は月面には何かが住んでいると言います。
アポロ計画が実行に移されたとき、幾度か計器の異常があったのです。
 機械のトラブルか太陽風によるものと思われていました。」
しかし後の調査でも機器系統の欠陥等は見つかりませんでした。


「問題は故障した場所です。 故障した箇所はまるでロケットの構造を熟知していたかのように、
 大きな問題になる場所だけを数分違わず捉えていたのです」
もちろんそれは単なる偶然に過ぎないのかもしれません。


「月の探査機に置かれていたカメラは分解機能が低いものばかりだった」
アポロ計画の宣伝性を
考慮すればカメラの性能は予算の問題があったとしても低すぎる。


もちろんアポロ計画で人類が宇宙に飛び立った事実は間違いありません。
その証拠に宇宙飛行士が置いていったコーナーキューブのレーザー反射鏡は今日でも機能し
地球からの距離測定を行うのに助けとなっています。


米帝は2010年にもう一度月に人間を送り込む計画を立てているようですが
そのことが実現する可能性は低いようです。
しかし莫大な予算を捻出するのはそう難しいことではないようです。


「東西冷戦以降宇宙に関係する予算は急激に減らされました。
 宇宙に覇権を求める中国がいるにも関わらずです。」


「今まで宇宙開発に協力的だった軍産複合体が突然宇宙事業を縮小していったのです。」
いつまでも結果を出すことができない宇宙開発に業を煮やした結果なのでしょうか。
それとも別の意志が働いているのかはわかりません。


そしてアポロ計画もまたメディア露出が急激に控えられ
最終的には中止するべきと言う圧力も多くありました。
その中止する圧力出した者が誰かも謎に包まれています。


アポロ計画は人間の進歩のためになくてはならないものでした。
しかしそれ以後、人間は月への関心を急速に失っていきました。
人間は果たして月にふたたび舞い降りることができるのでしょうか?


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制作
East side Films