□月 ●日  No1182 要注意人物の監視


命蓮寺に大量の監視装置据え付け。 わからないように何回かに分けて取り付け
通信テストを始める。 これにより24時間監視状態を保つこととなる。


一つ言えることは大師様はあくまで危険人物だということである。
少なくてもボスや顕界にいる妖怪達はそう考えている。
だから莫大な予算を掛けて命蓮寺を作らせたのだろう。


大師様はある意味自称現人神より質が悪い。 
同型の人間である自称現人神はあくまで自分の力のソースがカミの力であることを
自覚している。しかし、彼女の場合は違う。
下手をすれば自分がカミになり得る存在なのだ。仏門に帰依してしているものの
それが全く信用ならないのは歴史がすでに証明している。
ぶっちゃけ、幻想郷内でカルト化することを心配されているのである。


博麗の巫女の場合周囲に慕われても基本的に他人のことに興味を示さないという
特性がある。 これがとても重要であると今更ながら思う。
通常周囲から慕われ持ち上げられれば、勘違いを起こしてしまう。
つまるところドグマ化してしまうのである。


彼女が封印されたのも結局のところそこが大問題になったからである。
いくら博麗大結界にで顕界と分離されたとしても、危険なことには変わりない。
大師様が外に出るのを赦されたのは法界に閉じ込めても期待された効果がなかったからだ。
その点に彼女が自覚的かどうかが問題となるのである。
また厄介なことに、鵺が大師様に懐いているのも問題である。
朝倉は鵺を無力化するのは容易いと言っていたが私にはどうにも想像つかない。


幸い我々には大師様に対抗するだけの武器が手中にある。
いざとなれば、綿月姉妹を動員して素粒子扇子を発動する手はずまで整えている。
聖輦船を破壊する目処が立ったから外に出したと言っても良い。


と、シリアスに話を進めてみたものの、美女そろいの命蓮寺の監視活動には
希望者が多く、結局野郎は全員締めだしという方針だけが決まった。
カルトな人気を誇る鵺やナズ軍曹、中年層に大人気の一輪嬢、大師様も
外見的な特徴も相まって人気である。 全く違う意味でだが。


北白河と朝倉がこの助平どもと毒づいているが、二人の言ってる理由が
まるで違うのがなんともコメントしがたいのは気のせいだろうか。