□月 ●日  No1191 お菓子をプロデュース

夢幻館のエリー嬢に命蓮寺で売っているお菓子のプロデュースを頼みたいという
鵺からの伝言を貰う。 ところが最近の大師様の動きに対して
風見女史が判断を決めかねているらしい。
北白河がエリー嬢にプロデュースがてら様子を見て貰うことで最終調整すると言っていた。


幻想郷随一のお菓子職人は誰なのかと尋ねられたら誰と答えるだろうか。
個人的にエリー嬢を強く推したい。
前も魔界せんべいの監修をやっており、彼女が監修するだけで売り上げが
数倍になるという話である。
鵺がエリー嬢のことを知っていたのは魔界せんべいの一件があるからなのだろう。


この前も夢幻館に北白河が向日葵クッキーの作り方を教えて貰っていた。
刃物マニアであるエリーさんだけにたくさんの包丁があったと言っていた。


そもそもエリー嬢がお菓子づくりを得意とするのは、夢幻館の立地条件によるものが大きい。
フラワーマスター風見女史はサトウキビ畑を大量生産して甘味が入手しやすいとか
顕界との境にあるため食材が仕入れやすいという話もあるらしい。


実際、エリー嬢が米帝の某会員制スーパーマーケットの会員券を持っていたので
おそらく彼女自身が直接買い出しをしているものと思われる。
妖怪では珍しく金髪の白色人種であるため、紛れ込みやすいのだろう。
名前もあっちの国で通じる。
外貨も霊能局から流れているだろうから顕界の品物が買いやすいのではないだろうか。


北白河がお土産とエリー嬢が作ったチーズケーキを食したが確かにやばいくらい美味い。
くどくないのが実によい。


結局は完全武装でエリー嬢が命蓮寺に行くことになりそうだが
一体どうなることやら今から心配である。