□月 ●日  No1290 毎度の事ながら


とうとう3月になってしまった。
うちの会社の総決算月であり、今年も総決算スケジュールが書かれた紙が渡される。
商品の配送先が増えているので在庫が昨年よりも大きく増えているのがスケジュールの
変更点を見ても明らかである。
在庫量を減らさないと資産が無駄に増えてしまうので、取りあえず無駄に在庫があるものを
今年も売りさばかないといけなくなった。 


幻想郷で物を買ってくれそうなところは限られている。
天狗や河童は協力してくれるとして、薬屋は完全に除外である。 
ここは買ってくれはするが金払いが悪く、売掛金が増えるだけとなる。
黒字倒産になるとしたらこういう取引先が原因となるだろう。
月の綿月姉妹はここの段階で恩を売りたくない。


夢幻館はエリーさんどう落とすかにかかっている。 風見女史を落とすよりも比較的マシである。
霊能局の支援を受けているので予算を使い切る名目で色々買って貰っているのである。


紅魔館はメイド長をどうにかしないといけない。一見無敵のメイド長だが経済感覚は意外と無いので
そこをどう突くかが勝負の鍵となる。美鈴女史の方が話がしやすいようにも思えるが
経理的な部分は、意外と美鈴女史の方が細かいので注意されたい。
昨年はそれで失敗した。


地霊殿はどうだろう。状況を説明すれば普通に買ってくれそうだ。
交渉ごとに強いので相当叩かれるのが見えている。最初から特別価格申請してしまったほうが良いだろう。
それを除けばすぐにでも話が纏まりそうなところではある。
地獄や冥界は予算不足が酷いのであまり買ってもらえない。
安く売ってくれるなら買うと言った具合なので特価品を持って行って買ってくれることを祈るしかない。


例の神社は相変わらず粗利が取れない。余り物在庫と言われるとすぐに足下を見てくる。
自称現人神の主婦感覚を見るにつれ良いお嫁さんになれることは間違いない。
つまり小売り泣かせという意味でもある。


ちなみに命蓮寺は論外である。
質素倹約を旨としているところに物を売りつけるのはかなり困難である。
鵺が何か買ってくれるだろうが、期待はしない事にしようと思う。