□月 ●日  No1184 孤独のグルメ


幻想郷内定食屋で比那名居の娘を発見する。
小遣いを貰っては幻想郷で飯を食う姿を度々目撃している。

天界で何か食べれば良いのではないかと尋ねると、天界の食生活は酷く偏っており
酷い有様なのだという。逆になぜ我々が入り込まないのかとさえ言われた。
ボスの話では我が社が干渉するのを拒否したのは天界側だという話である。


天界は月面世界を目指した一種の再現世界と言われている。
どちらも特性は極めて似ているが、物資不足の処理方法が大きく違う。
月の都は物質合成で問題を解決する。 IF除去装置のように物質構成を
分解するテクノロジがあるのだから、逆に合成するのも可能だというのだろう。
一応、桃が植えられているがこれは外敵に対するバリケードであり
おやつにすぎない。


天界にも桃が植えられている。これは月の都にあるものと同一であるが
天界の人間は単純に無理矢理寿命を増加して、物質不足を解消しているらしい。
武士は食わねど高楊枝とはよく言ったもので、物質面では物の劣化を抑えたり
月面の技術を魔術で再現したもので物質合成を試みているようだが食生活等は
どうしてもバリエーションが不足しやすい。


これでは確かに比那名居の娘が地上に憧れるのも無理はない。
むしろ今まで異変を起こさなかった比那名居の娘の我慢強さに感服する。
我慢という点にちょっとした含みがあるがそれはそれだ。


さて、比那名居の娘だがだいたい今までの恨み?を晴らすかのように
節操なく食べ物を注文するので色々心配になってしまう。
北白河がおそらく胃拡張または胃下垂ではないかと言っていた。
どうせ食べ過ぎで体調を崩す心配がないのだからそれくらいは赦しても
よいのではないかと思う。 幻想郷で起こる物質不足ならこちらで補填できる。


余談だが最近天狗の新聞に幻想郷グルメのコラムを書き始めたらしい。
うちの会社で納めている食料にも突っ込みが入りそうなので気をつけたい。