□月 ●日  No1128 救出ミッション


分かっていたはいたが、碌でもない日
まあ、緊急事態と言うことで結局博麗の巫女が捕らえられているという地底に行くことになった。
前線送りじゃないというのは どうやらいの一番に応対するのではないと言うだけだったらしい。


早々朝倉が、応対した人にいきなりドロップキックをかましたので面食らう。
ドロップキックを受けた人がどうやら目的の人らしい。
上人様と聞いていたからてっきり尼さんの恰好をしていると思っていたのだが認識が甘かった。
エロチシズムの塊のような服装をしていた。
どうやらこの人も朝倉と同類のようだ。


魔法使い同士の闘いと言うよりは殆ど肉弾戦。 スペルカードが普及する前の戦闘スタイルなのだろうが
そうかと思うと突然酒盛りを始める始末。 完全に破戒僧である。
二人に知り合いなのかと尋ねるとそうだと言われた。 
なるほど、それなら確かに真っ正面から乗り込んでも問題なかったわけだ。


話は殆ど封じこめられていた間になにが起こったのかという質問に集中した。
とりわけ聞かれたのは月の情勢である。 
さらに聞かれたのが資産の状況であった。 どうもうちの会社に資産運用を依頼していたらしい。
これには船長も唖然としていた。
つまるところ復活しても問題ないように予め根回ししていあったというわけだ。
封じられたとあるが、納得づくで封じられたと考えるのが妥当だろう。


しかしながら状況が変わった事実を説明するのはとても難しそうだ。
封じられていた期間は800年くらいと推定されるがその間に色々なことが起こりすぎたと言える。
余談だが、初めて最初期のスペルカードを見た。 現代のスペルカードが弾幕を投げるタイプである
のに対し初期スペルカードは最新のスペルカードで初めてサポートされたと思った物体をぶつける
構造をしていたのが興味深かった。


どんちゃん騒ぎをしていたら、博麗の巫女たちが隙を見て逃げ出していたが
見なかったことにした。 朝倉の目的もまさにそこにあったのだと思う。
結果的には作戦成功だが、とりあえず今度は斃されたってことにしてくれと言ったら
なんだそりゃと言われてしまった。 その後退治のニュアンスの変化について
説明するのに数時間かかった。 たまらない。