□月 ●日  No1121 親切な妖怪さん


寅さんのお願いで地霊殿へ宝物探し。
忙しすぎるので地霊殿まで探索の手が回っていないという。
絶対朝倉の差し金と思う。 何故か私はあそこが平気だと思われているようだ。
個人的には心を読まれるのはあまりいい気がしないのだが。


地霊殿の主人に会ったら大いに呆れられた。
宝物を探したいと言ったら、こちらの意図を察してくれていたらしく、協力してくれることになった。
考えてみると、そもそも寅さんとしては相手の心が読める地霊殿の主人はやりづらいことこの上ないし
ダウザー鼠は、死体運び猫軍団が怖くて近寄れないと来ている。
たしかにここは捜し物にはあまり向かなさそうだ。


とりあえず探しものとやらを探すといくつか該当の物を見つけた。
と言ってもただの木の破片である。 多分組み合わせると巨大ロボにでもなるのだろう多分。
灼熱妖怪がちょっかいを出してきてとても困る。
燃えたらどうするつもりなのだろう。


それにしても地霊殿敷地は広い。 死体運び猫も多人数で手伝ってくれているがいかんせん
効率は良くない。 灼熱妖怪が地面を焦がして遊んでいるが、途中で怒る気も失せた。


ところが灼熱妖怪が適当に燃やした地面からなぜか綺麗なままの木片が出現した。
どうやらこの木片はなにか特別なありがたいものらしい。
恐らく永遠亭のように何かしら処理が施されているに違いない。
死体運び猫のアイデアで怪しいところを燃やしながら探すことにする。
まるで焼き畑のような風景が地霊殿の周囲に広がっているが大丈夫なのだろうか。


とりあえずある程度は集まって一息入れようと思ったそのとき。
木の破片がどこかで見たことのあるような物体へと姿を変えていずこかへ飛び去ってしまった。
まったくもって意味不明である。


親切な妖怪が助けてくれたに違いない。
とりあえず寅さんに破片が空を飛んだとことを告げると、とりあえず空に飛ばしてくれた
妖怪に感謝と言ってくれた。 
誰がやったか分からんが 今度会ったら御礼を言いたいところだ。