□月 ●日  No1124 新蕎麦なう

そろそろ新蕎麦の季節。
稲刈りが終わり、一段落すると今度は蕎麦の収穫となる。
多少痩せた土地でも収穫できる蕎麦は幻想郷と相性が良い作物の一つである。
また栄養価も高く、幻想郷で不足しがちなミネラル分を補充できる点も重要なポイントであろう。


と、言うわけで新蕎麦を食すべく早速店に特攻する。
幻想郷で蕎麦というと切り蕎麦よりは、蕎麦煎餅だったり、蕎麦団子だったりする。
適当に注文して、一足早い秋の味覚を楽しむこととする。
非常に安価なので安月給でも安心して注文できるのがポイント高し。


蕎麦のコストを引き下げているのは間違いなく河童の仕業である。
収穫された蕎麦は製粉を行う必要があるのだが、その部分を河童達が半機械化しているようだ。
ついでに河童達の生活地域にはわさびを収穫できるところがある。
幻想郷の水質はかなり良いので、わさびの味もえぐみが無く食べやすい。


さて、幻想郷の妖怪たちも蕎麦は大好物である。
新蕎麦の季節になるとお店に妖怪たちの姿もしばしば見かける。
この日は上白沢とばったり会ってしまった。 この時期はやっぱり新蕎麦だという上白沢。
痩せの大食いだとは思わなかった。


妖怪たちも蕎麦を食べる理由については里香女史が詳しい。
最初に取り上げられたとおり蕎麦には幻想郷で不足しがちな金属系の栄養分の補充が出来るほか
肝機能を強化する効能もある。悪酔い対策にも蕎麦はとてもいいというわけだ。


最後金が足りなくなったと言って泣いている上白沢に金を貸す羽目になった点を除いては
実に平和な日である。 
絶対してやられたと思うのは私だけであろうか。