■月 ●日 No6294
うちの会社のシステムってやたらめったら仮想化されているんだが、こいつは朝倉のせいらしい。
とにかく仮想化している。仮想化ってのは、システムの上に別システムを被せるようなもんで
もしも別システムで障害が発生しても別システムを破棄することで致命的な破損を防ぐって
代物だったりする。
特にスペルカードで顕著なんだが、この仮想化は徹底されている。朝倉曰く、仮想化しないと
トラブル発生したときに術者のみが危険にさらされるというわけだが、もちろんちょっと
詳しい連中からは最初は不評だったらしい。
仮想化しているってことはダイレクトで魔術を運用できないのだからロスってのがある。
このロスが大きすぎると魔術を発言できないって主張だ。
まあ実際はその魔術に必要な出力も仮想環境から引き出しているのだから効率も
へったくれもないって思うんだけどね。
朝倉に言わせればそれは単に魔術が使えるという特別感がなくなるってだけなんだとか。
とはいえ、魔術の元になるエネルギー周りは幻想郷に行かなきゃ十分確保できないんだとかで
それ自体がフェイルセーフになってるわけですな。顕界でスペカなんか観測されたら
それはそれで大変だからな。マジで。