□月 ●日  No1495 衣替えです


衣替えということで会社の服装も上着付きに。
メリーとレンコ新入社員組にも新しい制服が支給されている模様である。
この制服、たまに直ぐにやめた人の制服が宛がわれるというロシアンルーレット状態になるのだが
今回はそう言う展開はなかったようだ。何よりである。


もっともこの制服の再利用は他の会社と比較すると大分少ない方だと思われる。
衣服が妖怪と因縁を持ってしまうため、浄化処理に費用が掛かりすぎると評価されると
廃棄するしかない。勿体ないと言われるが冥界や地獄の幽霊などと因縁をもたれると
そこがセキュリティホールになってしまうからである。


冬服と言えば姫ちゃんこと閻魔様も冬服になっていた。
スカートがタイトなズボンになっただけとも言う。やはり下半身が冷えるのか。
北白河や浅間が足が細い羨ましいと言っているが、よく見てみると特注で作られていることがわかる。
太ももやふくらはぎあたりが明らかに柔らかそうに見えないからだ。
つまり鍛え上げられたものだというわけである。


さて、寒さ対策と言えば技術部の連中が強大な冬妖精に対抗して
寒さに強い専用防護服を開発したというので見てみたら殆ど宇宙服と言える代物だった。
もちろん現代技術の粋をあつめているだけに本当の宇宙服と比較すれば軽装なのだが
マイナス50度まで耐えられる優れものだという。
確かに氷妖精のように弾幕すら冷凍できる妖精がいることを考えれば
こういった装備もいつかは必要になるかも知れないだろう。


もっともそれ位の強大な相手に出くわしたら幻想郷に居るカミに
「一番良い防具を頼む」と言って防御兵器を貰った方が効率が良いような気がする。
必死に見えるかも知れないが意外とそれが状況を改善する有効な方法じゃないかと
思うのである。 
防具を生成できるようなカミといえば魔界神しか居ないのであるが。
言えば意外と作ってくれるかも知れない。


レンコが考えたどうみても防御力が無いようにしか見えない謎の
防護服のイラストを見るたびそう思うのである。
ちなみに絵は上手い。 朝倉とか私よりもはるかに。