◎月 □日  No214 妖怪たちもところ変われば


幻想郷の住人、ここでは人間を指すが、彼らは土着志向が強くとても閉鎖的だと思う。
一つにまとまれば強いが、考え方が常に旧態依然としている。
しかも、自らのコミュニティから外れた者にはどこまでも残酷になれる特性もある。
ある意味妖怪のほうがまだまともではないかと思う。
そんな話を社内でしていたらボスが馬鹿馬鹿しいと言って苦笑いしていた。


文明や文化のギャップは、無知から始まるという。
中東で商売をしている妖怪と話をしたときのことだが、
その妖怪によると回教にはラマダンという断食の習慣があるが
その実態はお祭りだということを誰も知らないというのである。
ラマダンと言っても食べたり飲んではいけないのは昼間だけ、しかもその時期、市民の生活は昼夜逆転
昼間仕事している人は半日で仕事が終わって夜になったらお祭り騒ぎというのが実態だそうだ。


幻想郷についても同じことが言える。妖怪は人間を食うのが非常識だと言ってもそれが習慣だったり
お祭りだったりするときもある。それらに外部の人間が非常識というのが間違っている。
さて、そのイスラム圏にいる妖怪が、女の子が弾幕ごっこをするなんて野蛮だとぼやいていて
ちょっと笑ってしまった。 冴月なんかどうなるんだよ。
本人は大マジである。 女性は戦ってはいけませんというのだ。
ちなみにイスラム圏の妖怪はスペルカードを持つことを頑なに拒否して
結構まったり暮らしているらしい。 なんともはや。