▼月 ▼日  No239 幻想郷にはあそびが必要だ


結界の再生成がそろそろ近い。すでに境界では混乱が発生しており不必要な神隠しも頻発している。
これは結界のインフレーション特有の現象であり、隙間妖怪の力ではどうすることもできないらしい。
問題は妖怪の捕食能力を超えて外来人がやってきてしまうことだ。


冴月が妖怪に通常兵器対策方法を教えるべきだと進言していた。
妖怪たちにも自衛してもらおうということなのだが、妖怪たちは今が問題ないのに何故対策がいるのか
理解しかねているらしい。 そんなことをしなくても人間を捕食できるというのが彼らの主張である。
食料が増えすぎるのが問題だと言っても、沢山ある分にはいいというのである。
ところが我々の運ぶ食料を減らせばいいかというとそうでもない。
食料を減らしたら、幻想郷の住民からブーイングがきてしまう。
我々が運ぶ食料が減れば自分たちが捕食されるかもしれないと幻想郷の住民は思っている。


今回の事態の原因は博麗大結界が巨大化しすぎてあそびがへったからだというのが技術陣の弁である。
プリズムリバー家改装工事に借り出されていた学者たちが全員引き上げられ、現在では結界の監視を
強化している状況である。
結界の再生成まであと一ヶ月ないことに気が付いた。 果たして間に合うのだろうか。