□月 ●日  No788 社内情報交換会


社員同士の懇談会。
毎度妖怪たちとどう接するのかを討論する場となっている。
知っての通り幻想郷の妖怪たちは危険な人物が多く
ちょっと対応を誤れば我々とて生命の危機にさらされるのである。


うちの会社では特定の担当者という宛がい方をしない。
私も紅魔館を担当することもあれば、今では地下妖怪と接触している。
私に何かあったときも仕事がまわるようにするためだ。
特定の人物に依存した仕組みを作っては会社である意味がない。


さて、肝心の内容であるが
まず、少女妖怪の月の巡りに関して情報交換が成される。
彼女のバイオリズムを把握することは少なくてもリスクを回避するために
とても有効な手立てだからだ。


続いて個別の問題となる。
地霊殿の主人の場合はまだきちんと対応できる人物が少ない。
私の前任では甘粕が彼女のあしらいかたをかなり心得ていたようだ。
私的には心を読まれたからと言って別になんてこともないし、仮に変態チックな
想像をしていても彼女はそういう心を読むのだって慣れていると思っている。


問題が噴出するのは妖精や、ルーミアのような気分で動くタイプだ。
上白沢やメトセラ娘などは理屈や言葉が通るが
いわゆる天然タイプの妖怪たちは説得が通じない。
物で釣るのも有効だが、今度は奪うことを覚えるケースもあり多用は禁物だ。


戦闘ノウハウは個人差が激しすぎてあまり参考にならない。
浅間みたいに博麗の巫女とあまり変らない交戦ができる人もいれば
私みたいに逃げの一手しかない人もいる。
煙幕の張り方や裏のかきかたは参考になる。 もちろんやり過ぎると読まれるので
注意されたい。


改良型の河童製光学迷彩を見せてもらう。
以前と違って信頼性の部分で改良されており、スペルカードで擬似的に光学迷彩をしなくてもよく
なりそうだ。 とても期待が持てる。
以前のように衣服だけ透けることもないのは大きな進歩だ。
これで気がつかれず納品できると河城河童は主張するが、
人と人とのやりとりのなかで応対した方が遙かにリスクが低いことを経験則で
学んだ身としては反論せずにいられなかった。


今回のイベントも盛況のうちに終了。
報告書書きが面倒だが今回もなかなか面白かった。