ボスと霧雨店の社長が会合。
どうにかして魔法使いをやめさせるかという話になったらしい。
彼にとっては彼女の功績はどうでもいいようだ。
魔法は色々リスクもあるし危険なものだから遠ざけたいというのは分かるのだが
どうもボスの話ではそれだけではないらしい。
この日エレンのマジックショップに大量納品した。
幻想郷で自給しにくい木材などを運び込む。
エレン嬢から霧雨のご息女のことを聞かれる。
なんでも彼女は定期的に新しい箒を作っているらしい。
彼女の体調や行動、よく使うスペルカードを元に必要な材料を見繕う。
最終的な組み立ては自分でやるそうだ。
さて、このマジックショップなんとなく顕界のどこかの雰囲気にそっくりだと思っていたが
ブレザー兎の制服を入手する時に気づいた。
エロ本を売っている店の雰囲気に似ているのだ。
そこのところを当人に聞くと、だいたいの魔法使いはその手の知識が豊富だと言われた。
魔法とエロチシズムは切っても切れない関係らしい。
たとえば魔法の箒は男性器の象徴であることが知られている。
朝倉が割と男関係に必死なのもそういう理由があるようだ。
すると別の疑問が頭をもたげる。
魔法使い軍団はメタファとしての性知識を多く持っているということは
当然、人形遣いのアリスもノーレッジ女史も同様だということだ。
そこのところをエレン嬢に聞くと、 性的要素にクールになるからあまり問題じゃないらしい。
魔法使いは、男性器を見ても冷静に「粗チンが」と言えるそうだ。
いくらなんでも例えがひどすぎる。
霧雨店の社長が魔法から遠ざけたい理由がなんとなくわかった。
女の子の親として普通の貞操感覚を身につけて欲しいと願うのは至極当然のことに思えるからだ。
エレン嬢は私くらいになれば何とも思わなくなると言うが、それはそれで少々悲しくなる。
ふとうちの会社にいる魔法使い数名も頭に浮かんだ。
これ以上は思考すると頭が火照りそうなので深く追求しないことにした。