□月 ●日  No1005 朝倉さんと恋愛事情


休み時間の最中うちの女性軍団が一つの端末の前でたむろしている。
どうにかして覗こうと試みたら退けと言われてしまった。
魂魄にあれはなんだと尋ねたところ、社内の独身男性のリストだと言われた。
あいつらまだやっていたのか。


皆少しは興味があるようで、代わる代わる見ているらしい。
冴月も覗いていたと言うから皆それなりに興味はあるのだろう。
レンコに朝倉さんと付き合わないのかと尋ねられたが余計なお世話だ。
第一朝倉は面食いだろうと反論したら、彼女を何も分かってないと言われた。


実際魂魄から伝え聞いた話によると、朝倉は何度か結婚はしているが結婚生活は短かったらしい。
死に別れたのかと尋ねたら、逃げられたとだけ言われた。 いろいろ理由はあるのだろうが
彼女は彼女なりに苦労してるに違いない。
ボスは少しの間でも身を固めていいはずだと言っていた。 せめて最期まで付き添っていられれば
彼女の恋愛観も少しは変わるだろうという話である。


薬屋のところにで納品しているとき久々に世話話をしたら、あの薬屋は朝倉のことを知っていたようだ。
月の都に男あさりに行ったと本人も豪語しているのだから間違いないだろう。
先の話をしたら、「それは私たちにも責任があるかもしれない」と言っていた。


恰好よくなるように外科手術してやろうと言われたが丁重にお断りした。
そうまでして結婚相手を探したくない。
出会いはやはり縁の問題ではないだろうかと思う。
リストで探すのはいいだろうが人格が合うかどうかは別問題ではないだろうかと思う。


阿礼乙女に会社の近況を話したら酷いデジャブーを感じたと言われた。
どうやら昔からそういうことをしていたらしい。
昔は阿礼乙女が似顔絵を描いて、それを当時の博麗の巫女たちと一緒にニヤニヤしながら見ていたという。
朝倉に結婚相手は見つかるのかと尋ねたら、多分自分自身求めているのも分からないから無理だろうと言っていた。


どうやら朝倉の過去にはいろいろあったようである。
とりあえず地雷として頭の中にブックマークしておくことにした。
南無南無。