会社の資料室で妖怪たちの勉強。
きちんとやっておくだけでヤバイ妖怪がきても安心でなる。
最近気付いたのだが、幻想郷の妖怪よりもむしろ顕界の妖怪、とりわけ
両方に出現する外のルールに則った行動をする妖怪が危険だとわかってきた。
なぜか。
幻想郷の妖怪はもめ事は遊びであるスペルカードを用いるが
外の世界の妖怪は殺し合いになるケースが多い。
もっとも幻想郷の妖怪たちの方が沸点は低い。
一見すると幻想郷の妖怪の方が喧嘩っぱやいように見えるが
顕界の妖怪は隠れたストレスを抱えている場合が多く
襲われたら概ね手遅れなのである。
人は見かけによらないというが妖怪も見かけによらないとよく言ったものである。
妖怪の中で一番警戒しないといけないのはやはり人の姿の体を成していない存在であろう。
幻想郷の妖精はそういう意味でまだマシだ。
少なくても人の姿をしている。
つまりは力が余っているということだ。余っている力をコミュニケーションに回せば
少なくても意思疎通はできる。
では一例としてダウザー鼠の兵隊はどうだろう。
奴らはあくまで獣の姿を維持している。
意思疎通できないのかと思いきやそんなことはなく、むしろ軍隊のような
正確さで人間を襲ってくる。
さらにこの妖怪には特徴的な部分が有る。
それは人間を食べることをまったく隠さない点である。
そう言う意味ではこの妖怪は顕界にも姿を見せる境界型でありながら
幻想郷でも異彩を放つキャラクターと君臨しているわけである。
本当に人間を食べる妖怪ということで会社の人と話をしていたら、
魂魄がツッコミをいれてきた。
軍隊型妖怪なので命令がある場合は食べられないというのである。
注意するのは索敵段階ということだそうだが
それはそれで危険だと思うのは気のせいだろうか。
せいぜい囓られないように気をつけたいところである。