□月 ●日  No1503 最早手遅れ


君たちはレイラ・プリズムリバーを覚えているだろうか?
今では転生を重ねて普通の人になって普通の暮らしをしている。
出来れば彼女を幻想郷関係に巻き込みたくはなかったのだが。


借金取りの天狗より、レイラ・プリズムリバーを見つけたと連絡が来る。
一体何処で見つけたのかと尋ねると、ネカフェの中と言われて絶句する。
騒霊の館の影響で家亡き子になってしまったのかと本気で心配する。


幻想郷で起こったことはダイレクトで影響が出るだけに彼女の身に
何かあると大変である。
彼女の身に何かあるとプリズムリバー三姉妹に多少なりとも影響が出ることは
間違いないからだ。


小兎姫に通報して、櫻崎と一緒に目的のネカフェに向かう。
目的地に到着して彼女の姿を発見、ネットサーフィンしながら
化粧を直す彼女を発見。 一体何をしているのかと尋ねると
単に終電を逃しただけだと言われて唖然とする。


経済的に問題が有るのかなどを尋ねたが、特に問題なし。
前日に友人と呑みに行ったら、終電を逃した上、カプセルホテルに
入るのも億劫だったので、ネカフェで時間を潰す事にしたのだという。


成る程たしかにお酒臭い。
浅間に連絡して、酔い醒ましグッズをコンビニで購入、飲ませる。
酷い二日酔いだそうだが、一応仕事に行くのだという。
これで本当に仕事になるのかと心配になる。


櫻崎が公用車に乗せると言ったら、運賃が減ったラッキーと言われて
みんなで絶句する。 本当に絶句しているのはこの公用車に擬態している妖怪
ソーレンだろう。 文字通りのただ働きで不憫すぎる。


結局彼女が勤めているという会社に送っていって一応終了。
分かったことは彼女くらいたくましいから対応する幻想郷の妖怪も
マイウェイを貫けるのだなということだった。
南無南無。