□月 ●日  No1638 ある意味魑魅魍魎

プリズムリバー三姉妹のライブ関連、所謂お金関連を管理している部署があるらしい。
彼女達は本来、自由気ままな騒霊でありながら顕界のアイドルのようにスケジュールに縛られていると
言うのであるのだが、この中がまた魑魅魍魎絡んでおり、実は結構始末が悪いところである。


彼女に関係するビジネスがまた枚挙に暇がない。チケットの管理から始まり、専用グッズや
食べ物とかもある。この食べ物も始末が悪く、お菓子メーカーが参画して専用パッケージにするだけで
価格が1.5倍とかになる。 これでも顕界と比較すると相当マシだそうで、あそこでは
ワンコイン程度のお菓子詰め合わせが10倍くらいの価格になるらしい。
恐ろしい話だ。


チケットについては実は相当お金が掛かっているという。特に魔術暗号を常に用意しないとならないらしい。
これは木の葉っぱをチケットに偽装する輩が多いからである。
シリアル番号の類でダブるので分かるそうだが、粗悪品から信じられないほど本物そっくりまで
あるので、魔術暗号を一緒に入れるのが標準だというのである。
この辺も顕界とほとんど変わらないので困るところだ。


従って、プリズムリバー三姉妹にライブを依頼する場合は、チケットを何枚用意するのか
うちの部署に連絡する必要があるのだという。もちろんチケットが会場のキャパシティを
越えて用意されてしまった場合は警告を発するらしい。


彼女達が使う音響機器についてもこの部署で管理されていると言うが細かいところは分からない。
ひとつ言えることは古楽器というのは実はほとんど幻想入りしているわけではないので
彼女達は現役の音響機器を利用しているということである。
その意味で、騒霊三姉妹というのは幻想郷の中でかなり得意な存在と言うべきなのかもしれない。


と、いうわけでチケットを確保できないのは私のせいじゃなくて管理部署のせいだから
許して欲しい。 殴り込みも勘弁願いたい。