□月 ●日  No1564 巨大施設?


幻想郷に巨大建物が出現、野次馬もとい調査に赴くことになる。
この建造物の正体は直ぐに分かった。所謂ボウリング場である。
ボウリングそのものは完全に幻想入りしているわけではないから、この建造物が
やってくるのは当然の如く理由があるはずだ。


ボウリング場の中に侵入。何かあるのかと思ったが普通のボーリング場で
拍子抜け。一緒に設置しているゲームが殆ど機械式のものやピンボールの類で
テレビゲームと呼ばれる物が一台もないことに気づく。
中には大きなスクリーンがあって、散弾銃が置いてあった。
散弾銃を観察すると、発射口がないことに気づく。 一体何に使うのか分からない。


明羅女史が、阿礼乙女を連れてマイボールとマイシューズを持ってきて
皆がどん引きした。 ここがボウリング場ではないことを教えるとがっくり
肩を下ろしていた。 彼女にしては珍しい光景だ。


やがて冴月もこのイベントもとい調査に合流。
銃火器に詳しい彼女ならこの施設の正体がわかるかもしれない。
すると冴月はカウンターにあるスイッチに手をやった。
スクリーンに移動する白い光が表示された。


それを穴のない散弾銃で狙いを定めて撃った。
命中したのか、効果音と共に白い光が消えたのである。
周囲にどよめきが走った。


冴月の話ではこれはレーザークレーと呼ばれる遊具らしい。
現代のレーザークレーとは違うが、所謂光線銃の一種らしい。
明羅女史が試しに狙って撃ってみるが何故かクレーは命中しない。
冴月は命中するので、どうして命中しないのかと尋ねていた。


実はクレー射撃は次のクレーの位置を予測してそこに向かって撃つという
狙い越しが必要なのだという。 だからクレーを撃ってはいけない。
クレーの先を狙う必要がある。 すると明羅女史もクレーが当たるようになった。
皆にどよめきが走る。


このレーザークレー。銃がなんたるかを知らない妖怪達に大受けした。
なにしろこの銃は光線銃である。だから妖怪に撃っても怪我することなく
安心して銃の特性を学ぶことが出来た。 
夜雀が人間が銃を持っているのはこんなゲームをやるためだったのかと感慨深そうに
呟いていた。


しかし結局、この建造物がそのまま幻想郷に置きっぱなしはまずいということで
隙間妖怪によってこの建造物は撤去と言うことになった。
レーザークレーはいつか飽きるし、建造物の持ち主から捜索要請があったとか。
つかの間のお遊びだった。