エレン女史のところに自分の身を守る為の武装を頼んでいるので取りに行く。
身を守ると言っても、相手を撃退しようというよりは音を鳴らして周辺の人や妖怪を呼ぶとか
危害を加えてきた妖怪に臭いと色を付ける幻想郷版カラーボール(しかも当たらない)とか
霧雨のご息女が使ってるミニ八卦炉をさらにスケールダウンしたミニミニ八卦炉とかその手の
類である。
エレン女史は幻想郷版死の商人だと私は勝手に認定している。
普段はふわふわぱちぱちを自称して本当に少女のように振る舞うが、店のスイッチが押されると
幻想の武器からRPGまで販売している危険な空間へと姿が変わる。
しかも空間変換魔術がはたらいているのか店の大きさも果てしなく広くなる。
ここで撃ってる顕界でも利用できそうな武器は全てマジックエンチャント処理されたものだという。
つまるところ、こいつで撃たれたら妖怪も痛いという代物だ。
中には先代の博麗の巫女などが関わったヤバイ奴もあると言われた。
朝倉の話によれば、エレン女史は幻想郷が顕界と分離するときに顕界と大きくもめたという。
実は彼女は魔術ベースの鉄鋼の強力な加工技術を持っていたのだが、科学による解析が行われる前に
幻想郷に引きこもってしまったのである。その理由は未だに謎に包まれたままであるが
一つ言えることはもし彼女が顕界にとどまり続けたら、我が国の冶金技術は飛躍的に進んでいただろう
ということである。 自分の能力の解析により能力が失われることを恐れたとも言われる。
それにしても、これだけの武器があれば私でも妖怪退治ができると思うのだが
訓練もろくにしてないあなたが使ったら自爆して死んでしまうよと言われて諦めた。
さすがにもう死神小町あたりに腹抱えてゲラゲラ笑われるのは勘弁したいと思っている。
ちなみに結局何を買ったのかというと、幻想郷の折り紙なのだが上手く折って形を作ると
謂われを持って動くことができるという代物だ。
上手くやると、危険なときにこいつに助けを求めて貰うことができるというので買ってみた。
後で気づいたが、どうやっても鶴と紙飛行機しか作れなかった。
結局意味があったのかどうかは不明だ。