□月 ●日  No1708 その棒たおすべからず


幻想郷にいると恨みもへったくれもないとはよく言ったもので
顕界においても怨霊と言われた者が現代の状況をみて状況の把握に努めているうちに
恨みを忘れていつの間にか違う方向に祀られているなんてこともありまして
要するに恨みなどで幻想郷に行ってもまさに糠に釘という状況がありまして。


幻想郷で恨み関係を持っていくとどうなるか?
まず速攻妖怪たちの餌にされる。 そういう感情を餌にする奴が結構居る。
色々恨みを残して悶々とすると精神を喰う妖怪たちがぞろぞろ寄ってきて
一瞬ハーレム状態になったあとに跡形もなく喰われる。
まさに砂糖に群がるアリのようだ。
乾いた思考の方が幻想郷では生き残りやすいのはそのためだ。


戦闘能力がある状態で幻想郷に来てしまった人は確実に弾幕の餌食となる。
これはヘリコプターにミサイルなどの携行武器がない歩兵状態であって
確実になぶられてからやっぱり餌にされる。


それでもなお生き延びる奴は、顕界のタクティクスコンバットで攻めてくる
警察たちのお世話になる。
逝きのいいゾンビたちが楯になるので最初のうちはまともを装っていても
途中から確実に精神を病んでくる。
病んでくれば当然、精神を喰う妖怪たちに察知されて餌にされる。


餌になった後はどうなるのか 恨みなどがなくなるとそのまま帰化するとか
やっぱり行き倒れて妖怪たちの餌にされるパターンの二種類。
死体はというととりあえずその場で埋めて簡易的な墓を建てて無縁仏として
埋葬される。


というわけで、幻想郷の道ばたに立っている棒はそういう意味なので
くれぐれも倒したりしないように。 たまに復活するゾンビ娘もいるけど
それはおいおい。