□月 ●日  No1725 あとで謝りにいきました


朝倉が一般人相手に傷害を加えようとしているという報告を聞いて
大慌てで会社に向かう。
途中、魂魄を回収して自動車で目的地に向かうと、わめきながらドアを叩く
朝倉と何人かのギャラリーそしてだれがみても警察に電話する野次馬の姿だった。


私たちは知り合いですと周囲に宣言して、魂魄が朝倉を無理矢理回収。
事情は車で聞くことに。ドアホンごしに相手に謝ろうとしたら自分がいけないんだと
いわれてこちらも対応に困る。


落ち着くまで待って本人に話を聞くと、女子力をつけるためと称して
鼻毛を伸ばすといいという情報をキャッチしたという。
いや、その前にその情報を精査しろよと思うのだが、本人にはその発想がなかったのか。


それで案の定周囲に引かれた上、騙されたと思った彼女は
発信元を検索サイトから推測、さらに過去の発言から地域を特定して今に至ったらしい。
やっていることが殆ど危険人物のそれだが、情報取得方法は基本的に合法であり
それについて彼女を追求することはできないだろう。


それにしても家を破壊されなくて良かったというのが実際のところだ。
もし住民が扉を開けたらたぶんいろいろな意味で酷いことになっているだろう。


しかしこの情報。今回は鼻毛だったが、少し前はお漏らしだったはずだと魂魄は
言う。誰が見ても特殊性癖の世界のような気がしてならないのだが、
朝倉はぽんと手を叩いてその手があったかとほざいたので
ふたりでピコぽんハンマーで殴っておいたのだった。