□月 ●日  No1724 八雲商事研修会 幻想郷で銃を利用する場合について


私が今回の教官を務めるゲイツだ。今回は八雲商事 霊能局の武装から対妖怪戦に
必要な武装を紹介する。
おまえらクズどもが生き残るためのレクチャーだ。耳をかっぽじってよく聞け。


八雲商事のワンマンアーミーといえば冴月麟だ。彼女の持っているAKは
とてもじゃないが精度が高くない。弾丸は距離が伸びるほど散っていく。
だが妖怪相手の戦闘の場合はその方が好都合だ。妖怪たちは高い視力で
銃口を捕捉し、射線から最小限の動きで回避してくる。
奴らの銃に対する恐怖と対策はかなりのものだ。


レーザーサイトは全く意味がない。レーザーサイトを使えばやつらに居場所を知らせる
ようなものだ。自殺志願者は使えばいい。
基本的に隠れての狙撃が有効だ。致命傷にしなくても良い。
冴月がAKを用いる理由にもなっているのだが少量でも被弾させれば、彼らは
弾幕戦に負けたと見なして降伏してくるわけだ。


ちなみに、負けたと見なす理由も説明しなければならんだろう。
彼らは精神の力で自らの能力を制御している。
大きな痛みは彼らの集中を途切れさせる。大きな破綻になれば周囲を巻き込んだ
自爆兵器となるわけだ。 ゆえに彼らは身代わり呪符で一度状況をリセットするのだ。


冴月麟がAKシリーズを利用するのはある程度予測不能な弾丸の動きをすることで
相手の行動に混乱を招くのが目的と言えるわけだ。


一方霊能局 小兎姫は米帝のライフル銃やサブマシンガンなどを利用することが多い。
AKの弾丸が広く出回っているのでそれらが使える様にしているところがポイントだ。
これは、サポート団体や補給部隊に影響される。
彼らは十分な補給と支援が得られるので銃火器のメンテについてはあまり考えなくてよい。


また、彼らの攻撃は基本的に威嚇射撃が主であり、間違って命中することは
望ましくないのだ。故に彼らは命中精度を気にする。
下手に妖怪に命中することを避けたいと考えるのが霊能局だ。もし戦闘行為をするのなら
彼らのスペルカードがある。彼らにとって銃は脅しの道具であり必ずしも実効性が
高い必要はないというわけだ。


以上の様に幻想郷ではその状況に応じて様々な武装を行っている。
おまえらも生き残るための工夫をして妖怪に対峙しなければならないわけだ。
分かったかクズども。