□月 ●日  No2063 壮大な愚痴


例の神社のお姉さんこと八坂神奈子について色々言いたいことがある。
はっきり言って迷惑すぎる。 勝手に地獄に設備を設けてしまい、地霊殿の主人から苦情が出ていたのを
結局結局交渉したのはこちらである。


エネルギーを用意すれば信仰が増えると思っているのも頭が悪い。
エネルギーは配るためのインフラを用意しなければただの熱源にしかならない。
温泉が出るという副次的な効果はどうでもよい。代わりに出てきたのは怨霊ではどうにも
洒落にならないってもんだ。


怨霊を捕まえて電力を奪うというプランがあると言われたが、やつらから出る電力は直流電気だ。
交流に変換しなければ送電網に流せないし、そもそも交流にしてから昇圧するうちに電力ロスで
殆どが失われてしまう。ロスさせたくないのならLNGをパイプラインで送ったほうが幾ばくか
マシという物だ。


また、怨霊から出てくる電気はほとんど電圧ばかりで電流がないので、整流化してやらないと
幻想郷の電気としても使えないときている。怨霊を五匹位を直列つなぎして電池にしていた
馬鹿が居たけど、そいつは閻魔様のお仕置きルームに丸一日こもることになった。
何というご褒もとい 酷い話だ。


そもそも、あいつらの科学的知識はかなり酷い。これはある意味仕方ないところかも知れない。
八雲商事でさえ、知見を集めるには相当の人数と予算、学者や識者を集めて行うのである。
一応カミと言っても一人の知性はせいぜい人間数人程度である。


エネルギー問題を解決すれば収益が上がって、その分信仰を集められるという話ですが
今のところ損失しか生んでいないので、マジでせめて月面の科学者数名を受け入れてください。
頼むから。 ほんと。 切実に。