■月 ●日  No6229

 幻想郷に移住したい人にとって最も有効なスキルと言ったら複式簿記ではないかと
 思っている。ぶっちゃけ幻想郷にはすでに顕界から持ち込まれた簿記の知識は
 とっくに流入定着していて、顕界と同じように仕訳をしながら帳簿を書いている。
 幻想郷で損益計算書とか貸借対照表は、あのハクタクの塾でも教えるカリキュラムに
 なっており、知識を持っている人のニーズは大きい。
 
 なぜこういうことになるかと言えば、どんぶり勘定と比較して確実に商売が
 長続きするからである。そりゃもう劇的にそうなる。
 顕界からやってきた妖怪たちも簿記の知識輸入に一役買っている。

 狸たちや工場の計画を立てる河童たちも製造業の管理で簿記を奨励している。
 で、妖怪たちだけで知識を独占すると思いきや、結局のところ取引において
 両社とも知識がないとダメになり、今じゃどこでも商売の基本で複式簿記
 導入されている。そこに幻想入りなんて関係ない。便利な知識なら幻想入りの
 ルールなんて速攻無視されるのである。

 特に妖怪がやってくるまやかしに対しての効果は絶大であり、下手な武器より強いとされる。
 そんなわけで八雲商事入社時に割と資格を取らされることが増えていることを書いておきます。
 ただしみんな資格手当目当てだけどね。